もう一つの近代

★日本社会は、明治維新以降、官主導の近代化路線が進んだ。戦前までは、政財官と軍部の力学関係の変遷が戦争を止めることができない関係だったが、戦後、軍部の力は取り除かれた。しかし、官主導の近代化路線はそのまま続いている。明治維新の時、官主導以外の近代化の考え方は多様だったが、そのうちもう一つの近代化路線は、今も生き続けている。官主導型近代化は、国民の幸せを目標にしつつも、実際にはディストピア的な後期近大を造り上げている。

★一方、もう一つの近代化路線は、官主導型近代化路線主義からはかなり牧歌的に見えるユートピアを目指している。ディストピア的な現実の中で、ユートピアを目指す智慧を創り上げる機関として残っている。幸い、IPビジネスや新しい金融システムが生まれつつある。

★これらは、ディストピア的な社会の畑の中から生まれた突然変異かもしれない。このチャンスをもう一つの近代化路線がユートピアに導けるかどうか。その過程が2025年から2032年の間に展開する。もちろん、同時にディストピア的な後期近大社会は、新しい封建社会を造りながら進む。ただし、軍事力による争いは回避しようとはする。

★したがって、22世紀に向けて、ユートピア知とディストピア知の知同士の闘争の歴史が初めて地球上で繰り広げられることになるだろう。

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新しい対話の時代 自然と社会と精神とAIの循環ネットワーク 

★Think globally, Act locally.の時代。これがグローバル教育の基本ルール。このグローバルというのは、高度な英語力を身に付けようという狭い意味ではない。One earthのウェルビーイングを持続可能にする「実務力」と「考動力」とその両方を生み出す「発想力」アントレプレナーシップに基づく「対話」が可能になる教育だ。

★そして、地球のウェルビーイングとは、自然と社会と精神とAIが最適な循環を果たすことであり、この循環をめぐり対話を広め深めていくというコト。国家とか権威とか境界線を引いてきたものを超えて、グローバルにそしてローカリーに「考動」できる対話。それを実現できる「実務」を組み立てていく対話ができることが肝要。

★対話について、このような新しいものの見方をしていく時代。

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「事実は小説よりも奇なり」というフィクション

★私たちは事実を神経と脳と身体全体で表現に変換して表現します。日々の食事という事実も実は表現に変換しなくてはわからないのです。だから、確かに「事実は小説よりも奇なり」なのですが、それも表現です。

★表現はフィクションの可能性がありますね。したがって、事実であると思っても、それはフィクションかもしれません。でもそれは虚構ではありません。

★他者と事実として納得し合えるかどうかと科学的な議論ができるかどうか。もしできたら、そのフィクションは事実と名付けられるのです。

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石川一郎先生のメタファー対話

★石川一郎先生との対話<GLICC Weekly EDU 第42回 「2027年に教育を変えるニューパワー教師の価値ー石川一郎先生との対話」>は必見です。

★リーダーというのは、多様な領域にかかわっているそれぞれの人の心に響く言葉を持っています。領域横断的に対話するには、メタファーを使って語るということが大切です。

★メタファーですから、領域をはみ出るし、新しい気づきを生み出す高揚感もあります。

★全国の学校で教育コーチを実践されている石川一郎先生の対話手法は、大いに参考になります。

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学習指導要領の再定義の必要鵜性?

★2年前に、本ブログは「ホンマノオト21」に移動しました。しかし、未だに検索していただいています。ときどき、本ブログのアクセス解析を見るのですが、今月は、「学習指導要領の法的拘束力の意味?」のアクセス数がトップです。

★今回のパンデミックで、オンライン授業が徹底できなかったため、学習指導要領の範囲を達成できない状況が生まれています。それで、「学習指導要領」で検索された際に、この記事にも立ち寄ったということでしょう。

★法的拘束力は文科省が認めているものですから、このような予測不能な事態に直面した時に、特別な措置をとるかどうかも文科省は判断をくださなければなりません。

★しかし、いずれにしても、ルーチンを変えるわけですから、現場にはストレスがかかります。

★もし、法的拘束という強い基準ではなく、あくまで指針だったり、手引きだったりしたら、現場では柔軟に動けるし、実は創意工夫できます。

★まあしかし、何をいつまでどこまでやるのかというのが学習指導要領で、どうやってやらなければならないかは、抽象的すぎるので、実は現場の創意工夫は大いに発揮できるという不思議な存在でもあるのです。

★建前と本音というやつでしょうか。

★法的拘束力があるわけですが、学習内容の法解釈上の多様性については、ブレーキがかかわるわけではないのです。それは思想や表現の自由が発揮できるようになっているのです。

★しかし、そうならないのは、法に対する日本人の感覚が文言主義だったり、自由や権利を保障するのが近代法だという観念がなかったりするからでしょう。

★学習指導要領が法的拘束力をもつならば、その内容について、教育関係者だけではなく、国民としての両親も大いに議論したほうがよいのです。そして、SNSでどんどん発信するのがよいでしょう。このような表現の力は、まさに権利を保障することにもつながります。表現の自由を行使するのですから、当然です。

★教育改革は、国民一人一人が、学習指導要領の再定義の議論をするところから、始まるのかもしれません。

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19年3月ホンマノオト アクセス ランキングベスト10

★本ブログ「ホンマノオト」は、「ホンマノオト21」に移動したので、更新はしていないが、それでも検索され続けている。今月のベスト10は次の通り。

1:ホンマノオト21に移動します。
2:2019年中学入試の新フレーム(55) 三田国際学園インタークラス 日テ...
3:2019年中学入試の新フレーム(86) 開成ショックはしばらく続く。: ...
4:【速報】三田国際 2018年度中学入試結果 総数の実質倍率4.6倍!その...
5:2019年中学入試の新フレーム(04) 麻布の意志 微細で大きな変化: ...
6:【メモ】筑駒107名、女子学院36名 東大合格
7:2019年中学入試の新フレーム(26) Mの衝撃 三田国際の21世紀型教...
8:2017中学入試動向(59) 慶応湘南藤沢 2018年までと2019年か...
9:公立トップ6校連携 私立に対抗 旧国家エリートの崩壊 
10:開智=柔らかい理想主義vs栄東=無意識の破格の理想主義

★三田国際、開成、麻布、筑駒、女子学院、東大、慶応湘南藤沢、開智、栄東の検索をしている方々が多いということですね。


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ホンマノオト21に移動します。

★私立学校研究(C)ホンマノオトは、11年間続けてきました。多くの方にご覧いただき。心から感謝申し上げます。しかし、容量が残り少なくなり、写真をアップすることができなくなりました。

★そこで、新ホンマノオトとして「ホンマノオト21」を作成しました。私の年齢を顧みれば、向こう10年運営できるかどうかですから、ホンマノオトは、新ブログで全うできると思います。

★「人類の子供たち」の10年をシルバ世代ながら支援するべく、今後も書き続けます。これからもぜご覧ください。よろしくお願いいたします。

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2019年中学入試の新フレーム(194) 聖学院 人気の理由は「垂直比較」

★7月21日(土)、聖学院は第2回学校説明会を開催した。同時に午前・午後に第7回レゴキング大会も開催。同校サイトによると、参加者は学校説明会約150組、レゴキング大会40組、合計約190組500名が参加した。レゴキング大会は申込者が殺到。希望者全員の要望に沿えないほどだった。

★聖学院のこの人気の理由は何だろう?

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2019年中学入試の新フレーム(193) 順天 自分の未来を変える教育

★順天は、SGH校であり、そのプログラムは、グローバル×STEAMでデザインされている。
★SGHの特徴は、振り返りと探究学習が基礎である。順天の場合は、それにイングリッシュコースとサイエンスコースの独自のプログラムを融合している。
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【CoMe世代】人類の子供たちと言葉にする時間を共有できるか?

★井庭先生のチームが作成した「対話のことば~オープンダイアローグに学ぶ問題解消のための対話の心得」(2018年7月20日/丸善出版)はどこのページを開いても気づきがあふれてくる。
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«【CoMe世代】人類の子供たちが体得していく知のスキル。システムとしての対話。