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新ブログ開設~「私立学校研究」

★新ブログ開設しました。日本の「私立学校」―特に中高一貫のシステム―については、世界はあたりまえですが、国内でも、受験という入り口と大学進学実績という出口、そしてそこに通っている家庭の経済状態についてとりあげられるものの、教育の質とその質のもたらす人間や社会に与えるよい影響についてはなかなか語られません。大学の教育学部でも私立学校はずーっと研究ターゲットになってこなかったのですね。

★公立の教育というのは、国の大きな物語のベースですから、私事の自己決定にもとづいてできている私立の教育がターゲットになってこなかったことは了解できます。でも、国の大きな物語が失われて、個人の時代だといわれるようになって10年くらいたちます。

★そろそろ私立学校の研究が盛んになってきてもよいころですよね。もっとも研究なんていうものは、本来個人の学びの自由によっているのであって、大学という制度にこだわる必要なんて全くないのです。まだまだ日本というのは組織的抑圧と権威がはびこっていて、市民が互いに認め合うアクレディテーションを造る市民評価の世界標準ができてないので、難しいのですが。

★幸いWebというのは、そのきっかけづくりには最適なコミュニケーション世界です。もちろんだれでも言うように、光と蔭の諸刃の剣ではあるでしょうが、とりあえず匿名でないことによって、蔭の部分は排除できると思います。

★個人の時代。でもそれは自己中心の時代でもあります。世界の痛みを身に染みながらそれをどうしたら幸せな方向に持っていけるのか、考えることができ、できれば実行できる人材という意味で個人の時代であって欲しいと思います。簡単でないことはわかっています。合理的でないかもしれません。効率的ではないかもしれません。予見可能性なんで小さいかもしれません。それでも、一部の人間(共同幻想なのでしょうが)の権力にいいように使われている社会は、世界の痛みに気づかないし、いやむしろそれを生み出しているのですから、なんとかしたいと思うのは(できるかどうかは別にして)私だけではないでしょう。

★それには教育が大きくかかわっていることは、今や明らかです。しかし、自己中心的個人ではなく、世界性をだきこんだ個人を育成する場の1つとして可能性があるのは私立中高一貫校です。他にも実はあるのですが、まずは私立中高一貫校の領域になじんできた私なので、少しずつ整理をしていきたいと思います。もっともブログの性格上、体系的な書き方はむりです。整理するための準備でしかないかもしれません。

★ともあれ、BIG MAN(世界の痛みをひきうける個人)の時代の到来の軌跡を追ってみたいと思います。[本間 勇人 Gate of Honma Note

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