名門校の条件[07]~宝仙理数インターが名門校になる可能性あり
★名門校の条件[06]~白梅学園清修が名門校になる可能性ありのつづきです。宝仙理数インターは、母体はすでに伝統校です。この不易の部分に、今春、共学校で、リベラルアーツベースの理数系教育を実践する中学部が開設されました。
★この宝仙理数インターは、組織の形態が時代に衝撃を与えましたが、それ以上に、学びの方法論の先進性が、歴史的衝撃を与えています。この衝撃に共感した優秀生が、すでに入学しています。ある意味偏差値を超える新しい学びのスタイルがスタートしたといえます。
★それは算数の中学入試問題においてすでに表われています。算数・数学オリンピックと同質の問題が作られているのがその典型です。ある意味、このような思考のプロセスまで評価できる作問は、OECD/PISA型のテストに似ているもので、今全国学力テストや自治体の新しい学力調査テストが話題になっていますが、その先がけです。
★これによって、教師が生徒の小さな理解の変化を見過ごさない仕掛け作りができる(入学してくる前に一人ひとりの学習方略が組み立てられているのがその現実化の一例です)のですが、同時に生徒自身が自らの理解のレベルや強み弱みを知ることができ、本当の意味で自立した学習ができるようになります。
★道徳の時間も、おもしろい。道徳と法律、道徳と環境、道徳と貧困など、領域横断的知性を育成するプログラムができています。
★ロラン・バルト的には、記号表現と記号内容の間にある外示(デノテーション)と内示(コノテーション)がスパイラルになっている感じで、記号表現だけが宙に浮いている、従来の教育の表現とは全く違います。この硬直した一般の教育の記号表現のパラダイムをシフトして、新しい学びの記号内容の物語を創っているのが宝仙理数インターです。
★マニフェストどおり、新しいパラダイムをはたして、大学進学実績もきちんと出す学校。今までの教育や授業で東大合格者はでるのに、あえて新しい学びのパラダイムをつくりだす。相当速いスピードで、名門校としての評判をつくりあげるのではないでしょうか。[本間 勇人 Gate of Honma Note ]
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