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名門校の条件[09]~合理性と創造性を統合した桐光学園

名門校の条件[08]~合理性と創造性を統合した桐光学園のつづきです。

§2 桐光学園は3つのステージをクリア

★1978年から84年にかけては高校開設そして中学開設という第1ステージ。ここでは、まずMARCHレベル以上の大学に大量合格できる合理的知性育成としての教科カリキュラムの構築と実践が行われた。

★85年から2000年にかけて第2ステージ。国公立大学の合格をめざすカリキュラム開発が始まった。そのシンボルが高校の理数科の新設。そして91年から女子部開設。合理的知性を養う場は授業であるが、そこで男子と女子では論理の運び方が違うことに気づいたという。校長伊奈博先生は、「たとえば女子の読解リテラシーは、細部に気遣いながら理解していくという帰納型のスタイルですが、男子はまずは全体を把握して細部を詰めていくという演繹型スタイルなんですね。ですから教材のアプローチを変えながら授業を組み立てていく必要があるのです。」と理科の教師らしい分析をされる。

★伊奈校長先生に代表される合理的知性が第1・第2ステージをクリアする時に、役立ったことは間違いない。しかし、伊奈校長先生は、弦楽部も率いている。ご自身でもチェロを演奏される。弦の響きといえば、物理学では「超弦理論」。アインシュタインやホーキングの脳内旅行に誘われる。

★実はこういう知的欲求としての理性を養う場の設定の1つが、2001年から開始された土曜講習制度。そしてここから第3ステージが始まる。2003年からは、理数科に代わり、SA・Aコースという新体制も稼動。伊奈校長先生は「進学実績を超えた学校作りの土台ができたと思います。進学を目的とし、それが達成されるまで6年間忍耐するということではなく、学校生活そのものも充実して過ごすし、自分のやりたいことを発見・自覚できる環境が整いました」と。[本間 勇人 Gate of Honma Note

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