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私立学校の理念のタイプ[8]~明大明治の松田先生との対話①

私立学校の理念のタイプ[7]のつづきです。明大明治の松田孝志先生から、中3の学級通信をいただきました。そして驚きました。松田先生のクラスでは、明大明治の教育理念についてこんなに対話されているのか、理念は目に見えない何かではなく、見える化され、共有されているではないかと。

★L.H.R.で、「明治高校への自己推薦書」を生徒の皆さんは書いたようです。その中で明治中学・高校の校訓である“質実剛健・独立自治”の意味を書く箇所があったようですが、生徒の皆さんの回答が公開されていました。

★たとえば、

色々な行動をしっかり社会に適応しながらも常に自分の考えを持っている

学校行事などを先生や親に頼るのではなく、自分たち自身で創りあげ、成功させ、本当の自分たちの学校にするというもの

逆境に負けない強さ、自分で考え自分で決める力

口先だけの人間にならず行動を起こすことができ、自分のことは自分ででき、周りに感謝し、他人のことを考えることが出来る心を持つ

現代に多いチャラチャラシタ男ではなくたくましく健やかで、自分の意志をはっきり持った男になれと理解している。

独立し一人で何でもできる、他人に迷惑をかけない

★学級通信では、クラス全員分が紹介されていますが、ここで紹介したのはその一部です。しかし、全員がこのようなクオリティの回答をしています。“質実剛健・独立自治”という記号表現を一人ひとりが自分の言葉で理解しています。にもかかわらずアイデンティティとして同質の内容を共有しているのです。

★私立学校の教育理念の浸透は、生徒や教師が「私{f(x)}は私{g(x)}である。」という記号関数を形成することによって成り立つのですが、明大明治のf(x)の部分は、松田先生の編集された学級新聞に、きちんと解明されているのです。

★「{質実剛健・独立自治=44通りの表現}な私は私{g(x)}である。」と明大明治の教育理念が浸透していることが証明されているのです。そしてさらに驚くべきことに、私{g(x)}の記号関数も明らかにされています。次回はここの部分について紹介します。[本間 勇人 Gate of Honma Note

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