« 教育の挑戦[06] 聖園女学院(6) | トップページ | 名門校の条件[17]~茂木健一郎氏のコンセプト »

成長し続ける学校力[02]~聖学院

成長し続ける学校力[01]~八雲学園のつづきです。聖学院から「学校だより248号 2007年11月3日発行」が届きました。中2の上高地での夏期学校のことについて報告されていますが、今年のテーマは「生まれ変わりを経験する」とあります。一瞬ギクッとしましたが、精神面の話だったのでホッと安心。

★おそらく、このテーマは、生徒たちの脳の前頭前野を揺さぶったことでしょう。変化は刺激的ですから。それはともかく「中2学年のこの時期は中学生活の折り返し地点にあたります。これまでの自分を省み、新しく生まれ変わった自分でこれからの中学生活後半を充実させてほしい」という聖学院の願いがこめられている行事です。

★また混迷の時代を果敢に生き抜く、自分の生き方と進路を考える時間でもあるようです。なるほど「生まれ変わりを経験する」はずです。

★「学年だより」の中で、校長山口博先生は、ピリピ人への手紙から次の言葉を引用されています。「何事も思い煩ってはならない。ただ、事ごとに、感謝をもって祈りと願いとをささげ、あなた方の求めるところを神に申し上げるがよい。そうすれば、人知ではとうていはかり知る事のできない神の平安が、あなたの心と思いとを、キリスト・イエスにあって守るであろう。」

★新しく生まれかわる思春期の時代に、この言葉は生徒たちの身に染みわたったことでしょう。生徒たちはこう詠います。

登り終え 体力限界 蝶々岳 自分の心 蝶になるかも

雲の上 下を見れば 銀の道 上を見れば 未来への道

体力の 限界超えて 進み得る 新たな自分を 生み出すために

旅終えて 生まれ変わって 見た景色  しかし見たのは 迷子の自分

★生まれ変わるとは、しかしまた不確実な層に自分を投げ込む勇気でもあるのかもしれません。これは生徒たちばかりではなく、聖学院の先生方の心境でもありましょう。常に生徒とともに成長するのが聖学院なのです。 [本間 勇人 Gate of Honma Note

|

« 教育の挑戦[06] 聖園女学院(6) | トップページ | 名門校の条件[17]~茂木健一郎氏のコンセプト »

文化・芸術」カテゴリの記事