成長し続ける学校力[03]~中村中
★成長し続ける学校力[02]~聖学院のつづきです。今や中村中は生徒が学園生活を送りたい私立学校の1つで、応募する生徒の数はものすごい(これについては「中村中は応募者が増える学校の1つの型」でかつて書いたので参照していただければ幸いです)のですが、教頭梅沢先生や新藤先生にお会いして、人気の高いわけを改めて感じました。
★お二人のリーダーシップとおもてなしの心は絶品です。お二人に出会った保護者や受験生がその魅力にひかれて中村中に通いたいと思うのは了解できますね。しかし、この間お会いして、新たに発見したことがあります。それはコミュニケーションの間の取り方が絶妙だということです。ツカミが実に巧みというか洗練されているのです。
★これは二人の先生方の個性でもあるのですが、どうも中村中の伝統あるいは遺伝子(ミーム)のような気がしてなりません。そんなことを思っていたとき、理事長・校長の小林先生のお話を聞くチャンスがありました。
学校説明会を手伝ってくれる生徒のことを、今まで「お手伝い」と呼んでいたんだけどね、梅澤先生が「代表生徒」と置き換えたんだよね。すると生徒たちは前にもまして明るく元気に保護者を迎え入れてくれるんだよ。
★そう語って微笑んだのですが、ここですね。この真実の瞬間のツカミというコミュニケーション能力が実に高いのです。それを小林先生も見逃さない。
★脳科学的には内側前頭前野が活性化する言葉を選択したということになるのでしょうし、文学的には置換というレトリックを創造したということになるのでしょう。道としては最上のおもてなしということになるのでしょう。
★いずれにしても人間関係を結ぶ感性が豊かな学校が中村中なのです。20世紀後半の近代の閉塞状況を突き抜けるには、論理だけではなく豊かな感情が必要だと言われている21世紀です。その点で抜きんでている中村中は、ますます成長していくでしょう。 [本間 勇人 Gate of Honma Note ]
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