« 名門校の条件[19]~茂木健一郎氏のコンセプト | トップページ | 成長し続ける学校力[06]~中村中(3) »

成長し続ける学校力[05]~中村中(2)

成長し続ける学校力[04]~白梅学園清修のつづきです。昨夜中村中で、あるミーティングがありました。私立中高一貫校の先生方とNTSの石井さんが集まって、来年度の私立学校の授業の勉強会のコンセプトと運営の仕方について話し合うミーティング。

★この会はもともとCALという授業の勉強会で、しばらく活動がゆるやかになっていたので、今回のミーティングでは、いかに進化を遂げるかがテーマになりました。

★CALでは、授業を通して、1人ひとりの生徒が人間や社会と関係を結べる感性と知性を自己陶冶できる居場所をつくれるようになるには、どんなプログラムが考えられのか、私学の先生方が集まって勉強していた会です。そのような授業を「The授業」と称して、勉強会の成果を幾冊かの本として出版もしました。

★CALには、私立学校の授業は、教科の知識を教えるだけではなく、クリエイティブな人材、社会関係を建築できる人材を育成できるのだという信念を持った先生方が集結しています。大学受験指導を超えた本物の授業に挑戦している先生方です。

★ですから、この会の活動が緩慢になるのは、日本の教育にとってモッタイナイのではないかと、中村学園の理事長小林先生が、CALの会長の京北の校長川合先生、CAL所長の共立女子の教頭渡辺先生とCALの事務局長の石井さんとで、CALの今後について話し合うことになったのです。

★小林先生がCALの先生方にエールを送り、なおかつ学園の入試対策委員の活動で活躍されている(多忙であるということでもあるです)教頭梅沢先生と新藤先生までが協力して新しいCALを盛り上げていこうというのには、大きな理由があります。

★中村中が大人気な理由は、梅沢先生と新藤先生のハイタッチな超おもてなしの心にあるのですが、この心が学園すべての先生方の授業に反映するように互いに切磋琢磨しているところにあるからです。授業にこそ居場所がある。この心地よさが知識を余裕で整理して覚えられるし、自分の考えをその知識をうまく引き出して形作ることができるのです。

★そして、小林先生は、授業は常に未完であると語ります。毎年新しい生徒が入学してきます。生徒一人ひとりによって理解の広がり深さには違いがあります。当然授業に変化が起こります。超もてなす心とは一人ひとりの理解の状態を読み、それに合わせて問いを投げかけたり素材の工夫をするわけです。だから授業は生徒にとって居場所であるわけですが、授業としては完成したかなと思うと再び変容するわけです。この繰り返しを授業は未完であると、小林先生は語るのでしょう。

★CALの活動は、この小林先生をはじめとする中村中の先生方の気概と共振できる活動なのでしょう。それゆえ新生CALのために、中村中の伝統であるボランティア精神が動いたのだと思います。

★先生方は意識していないのですが、外部から観察していて、今や中村中の先生方の動きそれ自体が<広報>になっていると思います。かつては入試対策委員の先生方が、一生懸命<宣伝>した時期があります。しかし、今では先生方が、自らの考えを世の中に発信したり、何か子どもたちのために役に立つのではないか活動することが、世の中に心地よい気持ちを伝えることになっているのですね。これが真実の瞬間であり、本物の<広報>です。

★中村中の授業は教室の中だけで行われているわけではないということでしょう。教室を超えた空間にも授業の心が広がっています。そして学校の外にも授業の心が広がっています。それが成長し続ける中村中のベースなのです。[本間 勇人 Gate of Honma Note

|

« 名門校の条件[19]~茂木健一郎氏のコンセプト | トップページ | 成長し続ける学校力[06]~中村中(3) »

文化・芸術」カテゴリの記事