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私立学校の理念のタイプ[11]~京北学園の川合校長先生との対話①

私立学校の理念のタイプ[10]~明大明治の松田先生との対話③のつづきです。私立中高一貫校の系譜は、オールドモダン(官僚近代:以降Oモダン)とは違う道を歩むところに求められます。これを前回アドバンスモダン(以降Aモダン)と呼ぶと書きました。これ以外にポストモダン(以降Pモダン)、ロラン・バルトのような言語構造をベースにしているモダンを、トランスモダン(以降Tモダン)と仮定しました。

★Aモダンを基礎とした教育理念を展開する学校というか教師には、京北学園の校長川合正先生がいます。川合先生は、ご自身がコミュニケーション教育実践の第一人者であると同時に、教育実践研究の学識者人脈もたいへん広い先生です。

★ですから、東大や千葉大の教育学部(とくに教育心理学)の知を直接ご自分の学校に動員しています。またご自身も東洋大学で未来の教師にコミュニケーションによる授業を伝道しています。

★コミュニケーションは誰でも大事だと思っていますが、Pモダンだと、コミュニケーションとは言葉の表層だけのやりとりになります。つまり、コノテーションなきコミュニケーション。Oモダンだと、国家とか集団の超自我に従ってコミュニケーションが行われます。Tモダンの場合は、豊かなコミュニケーションが行われているのだけれど、Oモダンと見た目かわらないという場合もあります。Aモダンの場合は、常に当たり前と思われている概念を批判し、自分の考えを参照しつつ公共性を形作っていきます。

★このAモダンをベースにしたていねいなコミュニケーションこそ、川合校長先生の実践されている方法論です。「月刊学校教育相談」(2007年4月以降)で「ワークショップ ていねいなコミュニケーション」を連載されています。先生とはときどきお会いしてお話をお聞きしますが、この書籍では、そのときの内容をさらにわかりやすく深く論じられているので、今回はこの書籍を基に、川合先生の考えをみていきたいと思います。[本間 勇人 Gate of Honma Note

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