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開成の生田先生の地理授業観

★「歴史と地理 2007年 №608」(山川出版社)は、ハッとするような内容です。「国際地理オリンピック」の意味の検証をしつつ、日本の地理授業の弱みを見出しているところです。特に論者の一人、開成学園の生田清人先生の「地理オリンピックの問題から地理の授業をとらえ直す」は、傑作です。

★問題を分析し、日本の地理授業とのズレを発見する方法には、テストも授業も、問いの構造という点で共通しているという大前提があります。モニタリングによって見えたズレは、

(1)地理は総合的な科目である

(2)地図・資料の読み取り能力“GRAPHICACY”を育てる

(3)リテラシースキルの養成

★いずれも問いの構造の話です。(1)は、関係をオープンにする問いの構造の話ですね。(2)は、法則を発見する問いの構造の話ですね。そして(3)は論理的に構成する問いの構造です。

★たしかに、地理だけではなく、ほかの教科でも、オープンな問いかけや、法則を自ら発見する問いかけ、論理をチェックできる問いかけは、日本の教育の中には少なかったわけです。

★生田先生ご自身の授業の構造では、すでに上の3つが実現されています。そして駒沢大学で先生のもとで学んだお弟子さんたちが、各学校で生田先生のアイディアを継承し、実践しています。

★日本の教育は、テストと授業の問いの構造の広がりと奥行きによってはじめて変わります。生田先生の功績はそこにあるのです。

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