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教師の質[01]~共立女子

☆年末になって、多くの教育関係者やマスコミの方々と会いました。学校選択のインデックスやサイトのクオリティの話、脳科学や地アタマの鍛え方等々がいつも話題になっていましたが、いきつくところは、やはりいつも教師の質の問題でした。

☆学校を選ぶにしても、学校のサイトのつくりにしても、学びの環境設定にしても、結局は教師の腕にかかっているということになります。

☆しかし、それぞれの学校の教師の質を全部知る方法はありません。業者に対し、頭から恫喝するような教師のいる学校も全体としてはクオリティスコアが高くなったり、クオリティスコアが低い学校の中にもがんばっている優秀な先生がいるという矛盾を日々感じ、ときどき途方にくれます。

☆そんなとき共立女子の渡辺教頭先生から、新しい学内広報誌を何点か拝見させていただきました。すると、共立女子中学校の新聞委員会が編集・発行している「あゆみ」に、数学科の先生がこんなメッセージを載せていました。

20世紀最大の数学者の一人、ゲンツェンは無実の罪で投獄、虐待されました。筆記具すらない獄中にもかかわらず、誇り高くも強い意志で研究は束縛されることなく続けました。私も数学と音楽(ピアノ)と大切な人との信頼関係は全力を守る強固な意志を中学生の時から持ち続けています。みなさんもぜひ生涯を通して大切にするべき崇高なものを見つけ、価値ある人生を歩み始めて下さい。

☆私はこの数学の先生とは面識はありません。しかし、この文章を読んだだけで、20世紀のヨーロッパの数学者たちが、背後に迫るナチの手からあるときは闘い、ある時は逃れながらも現代数学の基礎を築き上げていった姿をイメージできます。

☆あのアンドレ・ヴェイユの勇士の姿を、あのアレクサンドル・グロタンディークの孤高の姿を・・・。そして、数学と音楽と信頼関係の関係総体を大切にする共立女子の数学の先生を彼らに重ね合わさないではいられません。

☆勤勉と教養と愛は、共立女子の教訓に通じます。共立女子の教師の質の高さは、お会いする先生方から確信していましたが、このメッセージからさらに確信を深めました。教師の質は、このような学内広報誌などでも知ることができますね。

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