私立学校の理念のタイプ[18]~京北学園の川合校長先生との対話⑧
☆私立学校の理念のタイプ[17]~京北学園の川合校長先生との対話⑦のつづきです。川合先生の書かれている「月刊学校教育相談 2007年6月号」の「ワークショップ ていねいなコミュニケーション」も興味深い内容です。
☆川合先生は、まず次のような場面設定をします。
<「いつも活発で明るかった子ども。最近、元気もないし、話しかけても言葉数が少なくなったと気にしていた子から、ある日「先生、学校がおもしろくないんです。どうしてこんなに勉強しなくちゃいけないんですか?」と聞かれました。>
☆そして参加している先生方に、「この会話に続いて言葉かけをしてみてください」と問いかけ、カードにその言葉を書いてもらいます。一度回収し、シャッフルしてランダムに返します。今度は、その先生方の言葉に、子どもになったつもりで返事してくださいと。
☆すると、うまくいかなかった言葉かけが見えてきます。川合先生は、言葉かけの種類を、7つのカテゴリーに分類しています。
☆このグラフを見れば、一目瞭然、先生のせっかくの言葉かけも、子どもの心を閉ざすことになるのがわかります。
☆ただただ伴走するコミュニケーションをするのは、たいへん難しいということがわかります。ここでも「言葉かけの両義性」の問題が問われているのですね。
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