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今日、2006年PISA結果公開予定

★今日(2007年12月4日)、2006年に実施されたOECD/PISAの結果が公開される予定です。すでに今回の中心的調査の科学的リテラシーの世界ランキングベスト10は公開されています。日本は前回2位から6位に転落。数学的リテラシーと読解リテラシーはどんな結果になっているのでしょう。

★結果はどうあれ、まずこの3つのリテラシーについて、基本的な理解が重要でしょう。読解リテラシーを読解力と同じものだと誤解したり、科学的リテラシーを科学的応用力だとか科学的活用力だとか矮小化したりせずに、OECD/PISAの考え方をまず尊重したいものです。

★詳しくはいずれお話したいとは思っていますが、それぞれのリテラシーを考えるときの基礎となる3つのプロセスを列挙しておきます。

[数学的リテラシー]

●再現クラスター

●関連付クラスター

●熟考クラスター

[読解リテラシー]

●情報の確認

●テキストの解釈

●熟考と評価

[科学的リテラシー]

●科学的現象を記述し、説明し、予測すること

●科学的探究を理解すること

●科学的証拠と科学的結論を解釈すること

★この3つのプロセスに①・②・③と番号をあえてふらなかったのには理由があります。番号をつけると、その順番に思考するのかと誤解を生むからです。思考のプロセスは、同時進行で多元的な機能が複雑に絡み合います。上記の3つのプロセスも同様です。

★それぞれの説明は、今日予定の発表以降考えてみたいと思っていますが、少なくとも、読解力や科学的応用力(活用力)という表現からイメージする内容より幅広いということは了解できるはずです。最新の調査の発表が楽しみですね。 [本間 勇人 Gate of Honma Note

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