2008年を首都圏私立中学受験から見る[02]
☆2008年を首都圏私立中学受験から見る[01]のつづきです。女子選択校は、志望者数200人以上のリストを作りましたが、男子選択校の場合は、250人以上でリストを作りました。(男子選択校の方が、女子に比べ少ないので、密度が高くなるわけです)
☆このリストのうち60.9%がエクセレントスクールです。ほかはすべてエリートスクールです。やはり、狭い意味でクオリティスクールはこのレベルには浮上してきません。ここが女子選択校と違いますね。
☆エリートスクールの中にはMARCH系の付属中が多いのですが、ここには1つの期待があると思います。2008年に中学に入学したら2014年に卒業するわけですが、そのときには日本社会は、もっとフラット化し、経済・金融社会中心になっているはずだ、政治権力的な大学より、商業精神を高揚している道の方が投資効果は大きいと。
☆大学受験勉強にかける時間を、ビジネスの経験値をあげるために時間を傾注できるはずという予測でしょうか。はたして大学付属やMARCHがそういう方向になるかどうかは、不確実性も誤謬性も高いのですが。
☆そういう意味では、エクセレントスクールの方が投資効果は高い。それはあまりにも当然なのですが、エクセレントスクールからエリートスクール的要素を差し引くと、狭い意味のクオリティスクールになります。クオリティスクールの方が、社会の変化に柔軟に対応できるはずですが、どうしても既存のブランドも欲求するとなるとエリート校の中のMARCH系の付属校ということになるのでしょうか。
☆もっとも、このリストの中で2月1日入試校に限れば、すべてがエクセレントスクールになります。したがって、2月1日以前、2月2日以降の併願校戦略において、リスク分散をする判断として、やはり日本の教育環境や金融経済環境が変わるか変わらないかポイントということですね。
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