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名門校の条件[23]~武相中学の活躍[01]

名門校の条件[22]~茂木健一郎氏のコンセプトのつづきです。このところ茂木健一郎さんの考え方やものの見方を見ています。茂木さんを通して名門校の条件を映しだそうという試みです。しかし、最近友人たちと話をしていると、白洲次郎さんの生き方についてもよく話題にのぼります。

★白洲次郎さんの奥さん白洲正子さんは、私の義理の父の人生に影響を与えた方で、義理の父が他界した後、私も2度ほどおめにかかったことがあります。凛とした清楚な女性という印象を受けましたが、残念ながら通り一遍のあいさつだけで、お話するまでには到りませんでした。白洲正子さんと義理の父が出版社でいっしょにどのような仕事をしてきたのか、ずっと気にかかっているのですが、その足跡を追えないままになっています。

★しかし、それがかえって、ずっと白洲正子さんや白洲次郎さんのことをいずれ調べてみたいという思いを持続させています。そしてまた、義理の父の家が、白洲夫妻のついの住みかになった「武相荘(ぶあいそう)」に車ですぐいけるところにあることもあって、名称の付け方にも興味を持ちつづけています。

★というのも「武相荘」という名付けに、白洲次郎さんの生き方そのもののコンセプトがこめられていると思えてならないからです。白洲次郎さんのキャラクターは、次のような要素で成り立っています。

①背が高い

②訥弁(とつべん)

③乱暴者

④短気

⑤並はずれた英語力

⑥名門校で学んだ

★まさしく「無愛想」→「武相荘」を彷彿とさせるキャラクター要素です。武蔵の国と相模の国の境にあるからという意味も掛けているそうですが、重要なのは「境」です。戦後の日本をアメリカと対等に渡り合って救った唯一の市民ですからね。

★そして白洲次郎さんの話をしているといつも思い出すのが「武相中」なんですね。「武相荘」と同じころ創設された学校だし、やはり武蔵の国と相模の国の両風景を望む場所に建てられています。

★なにより私が出会った武相中の先生方が、白洲次郎さんの生き方に重なるのです。背は高くはないけれど、ダンディズム。訥弁ではないけれど立て板に水を流すような胡散臭い話し方はしない。乱暴者ではないけれど豪胆な人柄。短気ではないけれど決断が速い。並はずれた英語力というよりは並はずれた交渉力。名門校で学ぶというよりは、名門校を創っている。

★白洲次郎さんはケンブリッジで学んだ・・・というより豪遊したとも言われていますが、いずれにしても英国流儀や騎士道精神を身体と頭脳に叩き込んだ人物です。その学びの姿勢はゴルフにスポーツカーにと幅広く、アメリカ人の英語の間違いを指摘するほどの完璧な英語力を身につけていたと言われています。そうそう背広姿の政治家といっしょに外遊するとき、1人ジーパン姿だったというのも有名なエピソードですね。

★自分らしさを大事にした。しかし、世界の痛みも引き受けた。要するに、政治家や企業家に頼りにされたんですね。そのタフな精神の基礎は、スポーツと時代の先端にたいする好奇心と言語にたいする愛着などなどなのでしょう。

★このように考えていくと武相中は、まさにスポーツに、探究に、ビジネスに、自分らしさに、それでいてコラボレーションを大切にする学校なのです。まだまだ知られざる、でも渋谷から学校まで40分かからない丘の上にある学校です。小学生時代に大いに遊び、大いに読書し、大いにスポーツをし、大いに音楽などの芸術に触れ続けて、中学から大飛躍をという大胆な生き方を望む家庭に育った男の子が選ぶ学校だと思います。 本間 勇人 Gate of Honma Note  

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