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中村中の図書館は対話の空間

中村中の図書館「コリドール」で、ある重要な編集会議が行われました。なぜ「コリドール」か。それは参加者の心をおだやかにし、思考を柔らかくし、オープンマインドで、互いにアイディアを出し合う雰囲気を生みだす空間だからです。

C1 ★今回初めて「コリドール」に訪れるメンバーが多かったのですが、受付から7階にいたるまでの、中村中の教職員と生徒さんのおもてなしの姿勢に、みな感動を覚えてやってきました。

★撮影の機材や参加メンバーが多かったので、B1からエレベータに乗ってきた生徒さんたちが、「どうぞ、私たちは階段で教室にいきますから」とさっと1階で降りて、メンバーを乗せてくれました。その瞬間のもてなしの気持ちにメンバーはすっかり中村中を気に入ったということでした。

C2 ★そして7階でエレベータを降りて、「コリドール」の入り口があらわれたとたん、メンバーたちからため息がでました。「こういう空間があったのですね」「私の居場所にしたい」「読書が楽しめるし、勉強できるなあ」・・・と様々でした。

C4  ★コリドールとは本来「廊下・回廊」という意味だそうです。人々の交流の場所であり様々なものが出会う場だそうです。中村中の図書館は、1人孤独に内省するだけの場所ではないようですね。中村中のサイトには、「ここコリドールで、情報・人・感性など様々なものと出会い、
豊かな人間性を育んでください。」とあります

C5 ★このような先生方の精神が「コリドール」という空間に表われているのです。学校の空間はたんに物理的な空間ではないのですね。空間から語りかけてくる学校の精神に耳を澄ますのも大事なのです。建築の進路を選択した卒業生は、きっとこの「コリドール」で、読書をしながら、清澄庭園のかなたに広がるランドスケープにみとれていたのでしょう。そのOGがデザインしたイスは、あるコンクールで入賞したのですが、その作品は今中村中の教育空間の一部になっています。 本間 勇人 Gate of Honma Note

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