首都圏 中学受験 2008 [11]
☆本日夕刻、白梅学園清修で、おもしろいチャレンジ講座が実施される予定です。中1の幾人かの生徒と数学の戸塚先生、国際教育研究家の岡部憲治さんとのコラボ講座です。
☆柴田教頭先生は、「生徒一人ひとりとの対話を直接間接一日中しているのが清修の特徴なのは、本間さんはもうわかってくれていると思うけれど、生徒たちとの対話、コミュニケーションが、一日一日そこで終わってしまっては、もったいないんですよ。」と禅問答を、いつものようにしかけられました。今回もこれがきっかけで、コラボ講座のチャレンジ構想が生まれたんですね。
☆清修のコミュニケーションは、緻密に構想され実行されています。
①見守るコトバ
②癒しのコトバ
③愛されていることに気づくコトバ
④愛するコトバ
☆「このようなコトバのカテゴリーを緻密に計算して組み立て、勉強より大事なことがあるということを説教するのではなく、生徒さんたちが一人ひとり気づくコミュニケーションの関係性をつくっていると感じていますが・・・。」と回答すると、柴田先生は、ニカッと微笑んで(その瞬間、またやられたなと気づくのですが)、「そうそう。でもそれだけでは瞬間の永遠のつながりにならんでしょう。」と。
☆一回生、二回生、そしてこれから入学してくる三回生は、清修のアイデンティティと歴史をつくっていきます。それは自分たちが、かけがえのない青春を生きた証しになります。そのためにはコミュニケーションの豊かな関係性を互いに育んでいく・・・。
☆「それは大事ですよ、たしかに。でもね、私はそれだけで終わる部活をたくさん見てきているんでね。そうでない私がかかわってきたようなラグビーのような部活のコミュニケーションの関係性も必要だと思っているんです。」
☆部活ではなくエリコラをやっているのは、そのためのプレステージだったのかと思っていると、「コミュニケーションの関係性というのは物理的なひもで結びついているようなイメージだと、縛られていて苦しいと思うときもある。だから、6年間の中高が終わると、そこから解放されて、それっきりになるものなんですよ。離れている友人に対しても、また自分が過ごした6年間にはすでに卒業しているOGに対しても、コミュニケーションの関係性を維持できるコトバを見つけたいんですね。」
☆たしかに、今の日本社会では、コトバは断片化し、小さなサークルで出会った人どうしでなければコミュニケーションできない文脈が私秘化しているコトバが多くなっています。
☆「コトバというのは、人の気持ち、社会性、考え方、生活とのむすびつきなどの関係性を広げていく特色があるんだけれど、今は断片化しているでしょう。これを回復し、さらに創造していくには、実は授業がカギなんですよね。清修の先生方とは、そこをいつも話し合っているんですが、毎日顔を合わせているから、いつもすぐに共振して、共鳴してしまいます。それがかえって、気づきを鈍感にする場合もある。だからイギリスに行ったり、校外教育活動をしたり、エリコラをやるんです。清修の生徒と教師と岡部さんとのコラボも、何か発見できるような気がするんですね。」と。
☆清修のコミュニケーションには、⑤関係性を回復し創造するコトバというカテゴリーがあったのですね。それがいかなるものなのか、今日の講座が楽しみです。
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