首都圏 中学受験 2008 [12]
☆先日15時15分から16時50分まで、白梅学園清修で、興味深いチャレンジ講座が実施されました。中1の生徒が16名と途中から中2の生徒が2名参加していました。当初は、数学の戸塚先生、国際教育研究家の岡部憲治さんとのコラボ講座の予定したが、午前中の最終打ち合わせの段階で、急きょ英語の道元(みちもと)先生が参加することになりました。
☆テーマは「関数って何?」。関数を年齢と収入という生活自分史で、感覚的につかむアイスブレイキングから始まりました。生徒さんの反応がたいへんよかったですね。小学校で学んだ比例を関数の感覚にシフトするために金融教育の手法をプログラムに導入。戸塚先生と岡部さんのプログラム編集のやりとりの苦労とそれに費やした膨大な時間を知っているだけに、こういうシンプルな切り口になったのは感動でした。
☆そのあと、いよいよ「関数って?」という哲学的数学にはいるわけです。岡部さんの「かんがえ型」という手法を活用するシーンですね。考えることは置き換えることです。シフトするということと置き換えてもよいですね。岡部さんはブツけるといいます。私はズレとか差異とか言いますが、この表現の違いが、手法の違いにつながります。岡部さんはプロセス重視だし、私もそうだけれど、やはりズレとか差異とか結果が想定されています。
☆岡部さんのやり方は、だからソクラテスの想起を徹底します。私の方は、プロセスと言いながら、仮説から逆算してプログラムをつくるわけです。この違いは重要です。生徒が本当におもしろいと思うのは岡部さんの手法なんですね。私の手法は、プログラムの見た目は岡部さんと実はあまり変わらないのですが、学びの当事者は、直観的に操作性を感じるのですね。そこがおもしろさを半減させるのです。
☆清修の先生方は、その違いを明確に認識しているのですね。この操作性がないからこそ、道元先生は、急きょコラボに参加したのだと思います。岡部さんは、functionという英語を関数という日本語にブツけたら生徒はどんなことをどう考えるのかというコミュニケーション、つまり関係性を創る生徒のコトバに着目します。英語でどういう場面でfunctionが使われているのかは、道元先生の出番ですね。
☆数学と言語(国語・英語)のリテラシーそして金融教育、それから忘れてはならないのはOECD/PISAの世界標準指標(レベル)を掛け合わせた講座は、白梅学園清修の生徒さんたちの無限の可能性を証明したし、授業の合間や夜中にメールや電話でやりとりしながらコラボする脳力のある先生の存在、一方で瞬間的にコラボできる瞬発力のある先生の存在も証明しました。それにしても、朝から授業で勉強していた生徒のみなさんが、放課後90分強の講座を集中しながらも笑いの絶えない授業にしたてあげるその好奇心とオープンマインドには感服。
☆白梅学園清修の授業は先生だけがつくるのではなく、生徒のみなさんがつくっているのです。岡部さんはみごとに生徒のみなさんにもてなされたのでした。^^)/♪
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