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首都圏 中学受験 2008 [16]

毎日新聞(1月19日10時49分配信)によると、「大学入試センター試験が19日、全国736会場で始まった。センター試験を利用する大学は621校(国立82校、公立73校、私立466校)で、初めて600校台に乗った前年度よりも14校多かった。短大も前年度を8校上回る156校(公立17校、私立139校)で、いずれも過去最高を更新した。」

☆昨今の私立大学のセンター試験の利用の仕方は、驚きべきものがあります。センター試験のスコアだけで合格が決まるという試験があるんですね。出願するだけで、大学に受験しに行くわけではないのです。5校ぐらいだしておくと、いつの間にか合格通知がきているというような試験です。

☆これが良いのか悪いのか判断はにわかにはつきませんが、センター試験の合格基準というものが、どこまで信頼性、正当性があるのか、きちんとチェックした報告書が公開される必要があります・・・。

☆そういうこともあって、聖学院大学などはセンター試験を利用しないんですね。国家がやっているというだけで、正当性を認めろという性質のものは、聖学院の教育理念や創設の歴史的原点に立ち戻れば、できないのは必然なのです。

☆さて、なぜ聖学院大学を紹介したのか?それは聖学院大学は3000人のスモールサイズの大学で、学生の探究活動を教授陣が丁寧にサポートする大学だからだし、またその専門領域で活躍している講師を他大学からも招き、学生の探究心をさらに刺激するからでもあります。刺激されて大学院は東大に行ってしまうとか、他大学の准教授にまでなるとか、学問に対し純粋に真摯に取り組める環境があるのですね。ウィーン交響楽団の団員が、聖学院のオーケストラの指導をするというような連携プロジェクトも実行されています。これはものすごい人気で、ウィーン交響楽団の団員の指導を受けたいという動機で入学してくる生徒もいるほどです。

☆そして、何より開学以来定員割れが一度もないということです。学問の質の高さが口コミで広がっているんですね。いわゆるいろいろな難関高校からも入学しています。ただし、高校時代大学受験勉強優秀児だから入学してくるのではなく、むしろ自分のやりたいことを優先して高校時代を過ごしたために、大学受験勉強がおろそかになった才能豊かな生徒だから、聖学院ならば探究できると判断して入学してくるのです。

☆中学受験のあとは6年後の大学受験も気になるでしょうが、聖学院大学のような未来型の大学があるわけですから、いくらでも可能性があることを思い起こし、がんばってほしいものです。共立女子の教頭渡辺先生は、中学受験勉強がそのまま社会のことを考える影響を与えられるような入試問題作りを心がけていると語ります。多くの私立中高一貫校の入試問題についても、同じだと思います。中学受験勉強自体価値があることなんですね。

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