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首都圏 中学受験 2008 [18]

☆昨日の大学入試センター試験の問題と解答が、新聞各紙で公開されています。おそらくサイトでも。英語の問題は、中学入試問題と直接関係ありませんが、問いの作り方は参考になります。4コマ漫画の内容を英語で説明する、つまり絵を文章に置き換える問題は、中学入試の国語の問題でも出題されますね。

☆簡単なんで、小学生3年生・4年生が日本語で200字ぐらいで説明してみてはどうですか。日曜日だし。このマンガの内容を表現することわざ・慣用句あるいは故事成語なんか考えてみるのもおもしろいですね。

☆現代国語のエッセイ(第1問め)は、文章の難易度も、問いの難易度も中学入試より少し易しいので、小学校5年生(6年生は受験なので今さらやめておきましょう)でチャレンジしてみるとよいですね。半分でもとれたら励みになるでしょう。

☆しかし、そんなことよりも、こんな見方があったのかとうものの見方を学ぶよい文章ですね。昼と夜の時間性と空間性の違い、視覚とそのほかの感覚の差異、日本文化の奥性と欧米の上昇性の差異など、論理と時間と発想と文化などに対する考え方を提示している文章です。おもしろいと感じたら、それはそれでよいのでは。受験もバカにできない例になるでしょう。むしろふだん考える時間がない分、皮肉にも受験勉強で考える時間を確保するということでしょうか。

☆現代社会の問題は、中学入試にも通じます。これはできるできないというより、第1問は憲法問題、第6問は市場経済の問題で、知識の整理として、受験生もチェックしておいてもよいかもしれませんね。

☆それから地理Bの第6問は受験生はチャレンジしておいた方がよいかもしれません。特に開成受験生。もちろんこの問題が直接、開成では出題されることはないでしょう(もし仮に出題される予定になっていても、今日の時点で差し替えるでしょうね)が、問いのたて方が非常に参考になります。

☆広島市の年代の違う地図を比較しながら都市デザインや地形を読み解いていく問題が出されていますが、これは開成の修学旅行そのもののプランです。また調べるためにはどうするか、調べたことを地図やグラフに置き換えるにはどうするか、他市との産業構造の比較なども開成の地理の授業で行っているし、中学入試でも出題されますね。都市が広島ではなく東京エリアの場合が多いというだけで、考え方は同じです。

☆センター試験問題も私立中学入試問題に意外と役立つというわけです。これはちょっと考えると当り前です。大学入試問題を毎日のように研究している私立学校の先生方が、自分の学校の入試問題を作成するのですから、連動するのは必然的なのです。だいいち科目によっては、センター試験より中学入試の方が難しいということのほうが当たり前なのです。学力低下問題の実態とはかなり違う構造が、中学受験には存在しています。文科省もこういうところをヒントに考えれば、国際学力競争で悩む必要はないのですが・・・。

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