首都圏 中学受験 2008 [24]
☆2008年1月21日現在の出願のうち、東京エリアの私立中高一貫校の出願状況を見ています。前回同様、男子選択校と女子選択校にわけ、250人以上350人未満の出願件数のある中学入試を多い順に並べました。
☆「首都圏 中学受験 2008 [22]」で述べたように、男子選択校は、エリートスクールも多いですね。これはもともと男子選択校の中にクオリティスクールがそれほど多くないという学校側の問題の結果でもあるし、学校選択者が望むのは要は大学進学実績なのだという選択者側の問題の結果でもあります。
☆さらには、もはや言うまでもなく、明治開国後、政府の国づくりが、日本の産業構造や労働環境で、クリエイティブな人材よりも、戦略型実業型の人材を重視し、89年のベルリンの壁崩壊後も、大きな転換を生んでこなかったという社会構成上の問題もあるでしょう。
☆しかし、やっとここに変化が見られるようになってきました。白梅学園清修の秋田先生にお会いすると、いつも喝々と笑いながら、「本間さんのおっしゃることは飛びすぎよ。いつも思い出すのは、ベルリンの壁崩壊後の人づくりが、私立中高一貫校に大いに関係あるという言い方ね。」と笑い飛ばされます^^)。
☆この真意は、本間さんは男性目線で見ているから、そういう感じ方になるのだろうけれど、女性目線で言ったら、明治以来ずっとですよという助言なのですね。名門校の条件というのはこのような校長の言説に表れます。
☆さて、この変化の兆しと学校選択はどのように関係するのでしょうか。次回少し考えてみましょう。
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