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首都圏 中学受験 2008 [42]

私の独断と偏見の教育ニュース批評ベースのブログ「教育のヒント」の記事やはり教育の壁にNHKの方からこんなコメントをいただきました。

NHK番組からのお願い (清水真人)

2008-01-24 18:23:38

ブログを拝見しました。NHK「日本の、これから」のディレクター清水真人です。この番組は一般市民による3時間の生討論番組でこれまでに「憲法9条」「いじめ」「年金」など社会問題を取り上げてきました。次回3月8日(土)テーマは「学力」です。
昨今、日本の子供たちの学力低下が問題視されています。
ゆとり教育の功罪。公教育・教師への不信感。無責任な親。やる気のない子供たち。地域社会の崩壊。原因は色々考えられます。
番組では学力低下の背景を整理し、日本という国の将来を担う子供たちにどんな教育が必要なのかを徹底的に議論したいと思っています。国際競争に打ち勝つための優秀な人材育成に力を入れるのか、経済至上主義ではなく心豊かな大人に育てるべきなのか。学力を考えることは日本の向かうべき方向性を考えることにもつながります。
番組では立場の異なる多くの方からの意見を募集しています。・・・
http://www.nhk.or.jp/korekara/

☆このサイトを拝見すると、ベースはPISAと学習指導要領ですね。私としては、すでに学習指導要領が子どもたちの学びの可能性を押さえていることを語っています。

☆また、国際教育研究家の岡部憲治さんと、PISAと私立中高一貫校の入試問題を素材として協働研究をして、論理的思考と批判的思考と創造的思考を分けて考えることが子どもたちの学びのエコゾフィーを構築するのに役に立つという仮説を立てています。その成果は岡部さんが著書で発表していますね。

☆そして最近、私は学習指導要領に拠っていたのでは、この論理的思考に飛べないということをPISAの結果から導き出そうと試みています。

白梅学園清修の先生方と数学、英語、国語、金融教育のコラボ授業をさせていただいたとき、中1の生徒さんたちが軽やかに学習指導要領のレベルを乗り越えてしまうのに驚きました。白梅学園清修の数学科の戸塚先生とは夏前にまたコラボ授業を企画しています。先生方と実際にコラボするのは岡部さんで、私はコーディネーターにすぎません。写真撮影係です^^)♪

☆大事なことは読解リテラシーにおいては、私立中高一貫校の入試問題のほうが、考え方のレベルにおいてPISAのレベルを突き抜けているということです。これは本来ショッキングなはずなのですが、その重要性を無視しているのが、さすがは文科省ですね。NHKの今回の企画は、真摯なものですが、学習指導要領とPISAをベースにしている限り、子どもたちの学力の広がりを、結局制約することになるのではと少し心配です。

☆多角的な視点で編集されるようですが、n次元で終わる可能性大です。それだけでもすごいことに変わりありませんが、少し欲張って、私立中高一貫校の入試問題の思考過程をきちんと探究する要素も加えてくてれればよいのですが・・・。つまりn+1次元で。ともあれ、みなさんもディレクター清水さんの編集するサイトでアンケートに回答してみてはいかがでしょう。思考のためのアンケートになっていて、なかなかおもしろそうです。

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