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首都圏 中学受験 2008 [45]

☆白梅学園清修のホームページは、シンプルですが、学校サイトとしては、いや見方によっては、あらゆるサイトの中で、最も優れたネット広告なのかもしれません。ネット広告やモバイル広告のシステムというのは巧妙だし、複雑です。

☆基本的にはクリック数という量を追求し、そのうえで資料請求へのコンバージョン率をあげクオリティスコアを上げるという戦略です。しかし、このクオリティスコアは私の学校選択のクオリティスコアと同じ言葉を使っていますが、全く違うものです。

☆私立学校の選択指標としてのクオリティスコアは、定性的なものをスコア化したものですが、ネット広告でいうクオリティスコアは、認知されるだけではなく販売に直接どれくらいつながるのかという定量的なものをさらに絞って直接的利益につながるかどうかという指標です。

☆この複雑なシステムはまだここ2年ぐらいで流行りはじめたばかりですから、今のところ効果的ですが、いずれ飽和状態になり、結局本当の意味でクオリティスコアを指標とせざるを得なくなると想定されています。

☆しかし、白梅学園清修は、すでにその地点から出発しているのですから、すごいですね。それを象徴的に表しているパーツは、柴田教頭先生のブログ「 清修だより ~緑浄春深~ 」の存在です。

☆このブログには、たんなる事実の羅列ではなく、柴田教頭先生が、保護者や生徒と外部のスタッフ、他校の先生方と対話をした情報とそれに対する柴田先生の考え方や感じたこと、つまり清修の創造性と知恵と責任が語られているのです。だから、ほかには絶対あり得ない情報が刻まれているのです。

☆他にはない情報でありながら、教育という公共的な情報でもあるわけです。特殊かつ普遍というバランス理論ですね。ですからマスコミからの問い合わせが多いですね。そして、これは最高のブランド戦略でもあります。宣伝にお金をかけなくても、周りの見識者が広報してくれるのですから。桜蔭や女子学院、雙葉なども宣伝しなくても、新聞や雑誌が取り上げてくれますね。それと同じなのです。

☆ですから、出願の時期に柴田先生のブログの更新率が下がると、病気にでもなったのではないかと保護者も外部の私も心配したりするのですね^^)。しかし、先生のブログは、対話と表現のバランスで成り立っています。この出願の時期にバランスが崩れて、対話に力がはいるのは当然です。

☆しかし、1月30日現在、出願者数をみると、いつの間にか1回目と2回目の4科目入試の志願者は昨年を上回っています。この間、柴田先生の対話の気合いはすごかったことでしょう。でも、ブログが再開されています。見通しが立ったというサインです。

☆経営と組織と人材のマネジメントの手腕はかなりのものです。でもそれはひとえに一期生と二期生のためでもあるのです。「あなたがたが選んだ清修は間違いなかぁ。未来の学校を選んでくれる生徒が続いているのが証拠だ。あなたがたの信頼を引き受けたからには、身も心も捧げる」という―柴田先生は口にはださないでしょうが―結局生徒に対する愛がそうさせているのでしょう。

☆だからこそ四国から教育委員会の方が学校視察にきたり、鴎友の先生方が探究にきたりするのでしょう。さて、そこで目にするものは何でしょう。これがまた知のめまいを生み出す教育デザインなんですね。このデザインに共感できる方は、倫理的―審美眼の持ち主で、エコゾフィカルなコモンセンスを備えた方です。

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