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首都圏 中学受験 2008 [46]

☆2008年1月30日現在、日能研の倍率速報によると、東京エリアの共学校の2月1日入試で、出願者数が昨対比100%を超えている学校の割合は、36.8%です。かえつ有明と共栄などのように、ここ数年のダイナミックな学内改革を経て、募集が安定している学校もあり、単純に出願者数だけを昨年と比べるわけにはいかないのですが、出願者数が増えている学校は、時代のニーズを集めていることに間違いはありません。そのニーズを感じるために、出願者数がたくさん集まりかつ昨対比100%超えている学校を見てみましょう。

☆まずは、渋谷教育学園渋谷 1回、順天 1回午前・午後、宝仙理数インター 1回、淑徳巣鴨 特進1回・特進選抜1回、桜丘 1回・2回、青稜 1回A・Bというグループです。エクセレントスクール渋谷教育学園渋谷に象徴されるように、大学進学実績をアップさせるプログラムも充実していますが、EQだとかSQだとかHQだとかMIとか呼ばれている幅広い知性を生徒たちが身に付けることができるプログラムが創意工夫されている私学です。

☆特に開設2年目の宝仙理数インターは、初年度のきめ細かいサポートと興味と関心を引き出す教育の実践が高い評価を受けたのでしょう。教師1人ひとりの個性も強烈ということも忘れてはいけませんね。一方、淑徳巣鴨は、学内の先生方の前向きで奥行きある教育実践がここにきてやっと認められてきたのだと思います。学校選択者の審美眼が磨かれてきたということだと思います。

☆日本大学第二 1回、法政大学 1回、東海大付属高輪台 1回、東海大学菅生 1回、立正 1回午前・午後、帝京 1回という大学付属校も人気があります。中高時代のクオリティライフを中心にした学校選択の判断は、これからますます重要視されてくると思います。

☆そして、東京電機大学 1回、日本工業大学駒場 1回、工学院大学附属 1回A特待選抜という理工系グループの人気。コンピュータサイエンスとロボット工学など、工業系の高校は、生徒一人ひとりのタレントとテクノロジーの開発に関して、直接的なプログラムを設定できるので、体感授業が多くなるでしょう。現代あるいは未来のダ・ヴィンチ工房のようなイメージを
想起できるのではないでしょうか。

☆もし工業系の私学が、宝仙理数インターのようなリベラルアーツのプログラムも導入するならば、21世紀型の最先端の教育ができるでしょう。期待は大きいですね。

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