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首都圏 中学受験 2008 [63]

中村中も無事に今年の入試の幕を閉じ、今月23日から来年の入試に向け説明会を開始するとのことです。

☆今年の入試は、中村中にとっては、ついに次のステージに向かうために、広報活動から教育活動まで、至急再構築してあらたなアクションプランを立てることを余儀なくする事態を生んだようです。PDCAのサイクルにさらに拍車がかかるということでしょうか。

☆詳しくは、23日の説明会のときに公表されるでしょうが、この再構築促進の外的及び内的要因は、梅沢教頭先生からのお話から推定すると、次のようなものでしょう。

①併願校のレベルが高くなった。
 共立女子が圧倒的に増え、豊島岡や普連土、江戸川女子・品川女子の併願も増えている。

②それゆえ、必ずしも第一志望で出願していないレベルの高い受験生が増え、昨年は2月2日の手続き率が85パーセントだったのが、今年は63パーセントになっているのはそういう理由ではないでしょうか。

③今回の手続きが106名だったのは、いよいよ次のステージにシフトする兆しであると、学内では真摯に受け止め、新たな構えで動きだそうとういう気運が生まれている。

☆どういう方向性で進むのでしょうか。それはすでに今年の入試に現われているんですね。それは梅沢教頭の次の言葉に表われています。

「本校の保護者のサポートは受験生保護者のみなさんに大変喜ばれていました。『合格しました~』って抱き合えるってすごいですよね!『「まだまだお母さんがんばって』という励ましなどは我々にはできない部分でしたので、本当にホスピタリティあふれる対応だったと感謝しています。」

☆中村中の在校生の保護者にとって、自分の娘の通っている学校の質が高いことは重要なことであり、それは自分たち自身も持続可能にするボランティアをやりたくなるぐらいなのだという学校であることが明確に意識されるようになっているわけですね。生徒と教師と塾の先生方だけが応援してきた入試の風物詩のシーンに変化を生む出来事です。

☆保護者がそこまでやるのに、教師はもっとやらねばならないという気持ちになるのは当然です。すでに2009年度入試に向けての入試広報のメンバーを他の校務分掌に先駆けて発表しているそうです。要するに、一般企業的には臨機応変な人事異動があったということでしょう。

☆この新メンバーは極力5教科の先生をはずしたそうです。内部の充実なくして広報もないということなのでしょうが、本当のねらいは、広報のまたまた新しい戦略ですね。時代はハイタッチです。表現力です。研ぎ澄まされた感覚です。左脳的表現では、多くの人の心をつかめません。芸術は爆発だとか大きいことはいいことだ!というアートの時代が、日本にも実はあったんですが、今元気がない時代です。中村中は、もっと息吹を世に与える、そうシビレル体験ができる表現を用意するのでしょう。

☆破格な何かが生まれる予感。23日が楽しみです。

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