学び野[19]中村中のおやじの会の媒介性
☆2008年3月8日、中村中で「おやじの会」が開催されました。プログラムは「おやじ特別授業」と「フライングディスク大会 おやじVS生徒」。特別授業は学校では教えないようなことを子どもたちに伝えたいという父親からの要望で開催。ディスク大会は前回(6月)行ったとき、生徒とおやじチームが引き分けになり、「納得できない!リベンジしたい」という生徒からの要望を受けての開催となりました。テレビ東京から「おやじの会」の取材申し出もあって、にぎやかな会となったようです。
☆「おやじ特別授業」で扱われたテーマは
①くすりのソムリエ「中村バージョン」
②SEって?
③私がやってきたスチュワーデス
④予備自衛隊の話
⑤ひこうき
⑥コンピュータ雑学
⑦TV業界
☆薬剤師の「師」は自分の判断で行動して良い。SE(システムエンジニアリング)の仕事は新3K「きつい」「きびしい」「かえれない」。スチュワーデスの「あいさつ」の「あ」は明るく、「い」はいつも、「さ」は先に、「つ」は続けるなど現場で仕事をしていないとわからない興味深い話が連発。なるほど学校では教えられない話ですね。そうそうスチュワーデスの話題の中でこんなお話があったようです。「ドラマの様に整備士との出会いはないし、パイロットと結婚するケースもまれですね」と。60名の参加者(生徒と保護者)は笑いも交えながら、食いつくように聞き入っていたとのことです。
☆梅沢教頭先生の判断力というかフットワーク力というか、とにかくすごいところは、テレビ番組がいかにして出来上がるかについては、取材に来た女性のディレクターに依頼してしまうところですね。
☆ディスク大会は、生徒もおやじも「本気」。スポーツという言葉で世代間の交流。梅沢先生はこう微笑みます。
「自然の笑顔は最高ですね。結果はリベンジ成功!生徒は大喜びしていました。なかむらおやじの会は本日のイベントを経験して、新しい一歩を踏み出しました。しかも『学校では教えないような』内容です。おやじの会の一歩は、同時に中村の教育の新たな一歩を踏み出した記念すべき1日だと確信しました。今後も『おやじ授業』は続けます」と。
☆「おやじの会」体験は、生徒や保護者、教師にとって高い経験値を身に付ける興味深い機会、つまり媒介項です。ハーバード大学のハワード・ガードナー教授の学習理論であるMI(マルチプル・インテリジェンス 多重知能)の実践版であると同時に、教授が一番大事にしている信頼づくりのリーダーシップを育成する機会です。
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