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学び野[20]若月教育長の媒介性

☆品川区教育長の若月秀夫さんは、区内外で相変わらず大活躍していますね。今朝の日経新聞の教育面でも、新指導要領に関して、広い見地に立って、尚かつ改革を断行した高経験値に基づいて、提言をされています。

☆学校選択制度や小中一貫教育の改革構想とその実践は、テクニカルな面ばかり批判されますが、実際には、現行指導要領のコンセプトと教師のマインドが変わらないというGAPをどう埋めるかという現場力が若月教育長の知恵と精神を突き動かしたという点こそもっと評価されるべきでしょう。

☆そのうえで、思うのは、時間や質の高い教師の不足をどう解消するかという局面を打破する積極的アイデアが必要なのではないかと思います。

☆現行指導要領は、ミニマムな学びの項目を配列しているわけですから、たしかに若月教育長が語られるように、あとは教員の腕しだいなのです。しかし、現実は土曜日の教員の労働の問題が解決されていないので、教員の善意に頼っている。これではすべての教員の質の向上は求められないというのももっともだと思います。

☆時間の確保と人材の育成と外部リソースの活用、そしてテクノロジーの戦略ミックスを説く若月教育長のアイデアをぜひとも文科省は受け入れて、積極的に動くことを期待したいですね。

☆ところで、この路線そのものは大賛成ですが、1つだけ私が思うに、時間の確保という点です。どうしてもこの時間の確保は、量の確保になってしまいます。質の確保になりにくいのですね。

☆同じ45分でも、今までの90分以上の時間密度の授業ができれば、時間の質は2倍以上になりますから、現行指導要領と新指導要領の学習量対比は200%以上になるはずです。

☆50対50ではなくて、80対20の法則。つまり学習の量は20程度でも、その質的爆発力は80であるという法則を使えば、もっと拡大するはずです。

☆若月教育長は、学校選択制や小中一貫教育の改革で、子どもたちの体験<経験値を実現したと思います。現行指導要領の理念と現実のGAPを埋めることができたのですから当然です。しかし、こういう改革を実現できなかった自治体は、子どもたちの体験>経験値を招いてしまったわけです。これでは学力は低下する一方です。

☆ですから、新指導要領はある意味、品川区の改革をそのまま受け入れるだけでも、子どもたちの体験<経験値を実現できるというのが若月教育長の胸の内だと思います。それが先駆者たるゆえんです。しかし、若月教育長自身は、さらに次のステージに進まねばならない使命を負っているはずです。それは授業の時間密度を上げるための挑戦です。学力低下阻止から世界標準の学力を超えるへシフトするということですね。若月教育長自身には、品川区のリーダーから日本のリーダー、そして世界の教育を牽引するリーダーとなって欲しいものです。

☆そのような兆しあるいはヒントは、実は品川区の改革の中にすでにあり、シフトの萌芽も始まっています。あとはそれを取り出し、豊かに成長させるプロジェクトチームのたち上げだけでしょう。

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