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09年中学入試に向けて[04] 精神的暴力の構造を解体できない学校は選択しない

☆私立中高一貫校の選択指標を重視しているのは、実は学校の構造的な暴力性が解体できないところを選んでほしくないからです。言うまでもなく、その暴力性というのは物理的な暴力を意味しているのではありません。裸の暴力が蔓延している私学は自ずと選択されなくなります。公立の場合は、内藤朝雄さんの体験したような強烈な暴力の正当化された学校もあるのでしょうが、首都圏の私学の場合は存続が難しいですね。

☆しかし、物理的な暴力がないからといって、精神的暴力性がないかというと、それはまた別問題です。この精神的暴力性の構造は、極めて巧みに仕組まれています。ですから見破るのは大変です。

☆精神的暴力性の構造は、物証がそうないため、損害賠償請求を成立させにくい、厄介な仕組みです。精神的暴力性の構造の由来は、もちろん経営者にあります。

☆教師の暴力性を恐れて放置する経営者が理事長や校長だとしたら、まずはそんな私学は選ばない方がよいですね。そんな私学が首都圏にあるのか?と言われるかもしれません。あるんですね。ただ、教頭や教務の部長クラスの先生方が、精神的暴力性を持っている教師と戦っているうちは、期待と希望があるし、精神的暴力性の構造は見えにくいですね。見えたとしても善なる先生方が最終的に勝利すると期待して選択する場合もあります。

☆しかし、そのような状況にある学校の理事長や校長が、暴力性を有している教師を放置し、彼らと戦っている公正な教頭や教師に理不尽な対応を続ける学校が時々あります。自分のストレスのはけ口を、言いやすいからでしょうが、公正な教師に向けてしまうのです。

☆そしてまたまた悪循環がおこります。というのも公正な教師は、過渡期だからがまんしようというキトクナ性格を持っているからです。精神的暴力性を有している教師は、そこを巧みに利用します。理事長や校長の暴言を通して、自分たちの暴力性を、公正な教師に果たすのです。この構造を解体するには、精神的暴力性を有している教師に辞めてもらう必要があるのですが、組合や法律はまずは守るでしょう。なにせ、その教師は自ら何の手もくださないのですから、証拠がないわけです。

☆この精神的暴力性の構造を解体しようとがんばっている公正な教師たちは、精神的に追い詰められ病に脅かされたり、もっとも辛い事態を招くこともあります。それを回避するにはその学校を去るしかないわけです。しかし、残された生徒はどうなるのでしょうか。もちろん物理的暴力はありません。評判を落とすようなことをしたら、精神的暴力性を有した教師の生活に影響しますから。彼らはゆでカエル戦略をとるでしょう。それがわかっているから、公正な教師は、自分の面倒を見た生徒たちの卒業を見送ってから離脱します。精神的暴力性と闘っている校長が存在している学校もありますが、ときどきその校長が追い出されてしまう事態も起こります。

☆いずれにしても、この時期、一方で入学式、新学期に胸ふくらませている学校行事が行われている中で、水面下で精神的暴力性と闘っている先生方の動向が、私立中高一貫校の人事異動で見え隠れします。公正な教師が離脱したとき、その学校の生徒募集はうまくいかなくなります。生徒募集の動向は、そういう意味では無視できないデータです。

☆しかし、もっとも恐ろしいのは、偏差値が高いがゆえに、精神的暴力性を有した教師の存在を見抜けない学校もあるのです。偏差値は高いは、大学合格実績も良いは、それゆえ生徒も集まるは・・・というわけで、外から見ていると、見えにくい学校も存在します。そういう学校は、生徒の力がパワフルなので、さらに気づかないのですね。でもそこで繊細なセンサーを持っている生徒が犠牲になる場合もあるのです。私立学校の退学者は、意外と多いのですが、それは精神的暴力性の構造にあるのですね。

☆ではどうやって見破るのか。それは高偏差値なのに、麻布のような論集を発刊や公開できていないところですね。学内に自由な議論の風潮がない高偏差値の学校は、チェックしてみる必要がありますね。また横断的な知を養成する雰囲気のないところも危険性はありますね。リベラルアーツのプログラムのないところです。もっともこのリベラルアーツもたんなる教養主義で、議論がないプログラムもあって、見抜くのは厄介です。

☆≪私学の系譜≫を探求するのも、実はこういう精神的暴力性の構造を解体している学校を探すのが目的なのです。≪私学の系譜≫というのは国家の暴力性から子どもの未来を保守する学校がルーツなのです。私立学校の中にもそうではない学校も、当然あるわけです。そこを見破る必要性を、最近の青少年の事件から痛切に感じます。

☆教育基本法の改正というのは、この≪私学の系譜≫にある部分対立するものです。ですから私立学校の先生方の中には不安を感じる人も多いのですね。改正された教育基本法の光の部分だけ語る理事長や校長がいたら、もしかしたらそこは≪私学の系譜≫から外れるかもしれません。念のためチェックしてみる必要があります。

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