世界を変える学校[10] 白梅学園清修の戸塚先生の視点
☆日本経済新聞(2008年3月31日)の浪川幸彦名古屋大教授の<「数学力は言語力」視野に>という記事について、白梅学園清修の戸塚先生のお話をうかがうチャンスがありました。
☆戸塚先生は、清修3期生の数学がいよいよ高校レベルに突入する時期がやってきたので、効果的な数学の学び方を追究しているところです。効果的というのは、もちろん東大をはじめとする難関大学に合格できる数学の力をどのように身につけられるのかという意味もありますが、将来清修の生徒たちが、自分のキャリアデザインの中でどのように数学的・論理的力を役立てられるのかという視点で考えています。
☆そんな折、ちょうど浪川教授の記事が載っていたので、対話につながったのです。もともと戸塚先生は、数学の言語化、言語の数学化は、効果的な学び方のベースにあるとお考えになっていますから、ちょうど興味と関心が一致したのだと思います。
☆数学のお話は、私の理解力を超えてしまいますが、そんな私にいつも懇切丁寧にご教示くださるので、たいへん感謝しております。ともあれ、<より一層問題における「Why?」→「Because」→「I see」を言葉と図で表現出来るような学び方がキーポイントになると考えております>と日々新たな学びの開発に意欲を持たれていますね。
☆驚いたことに今回は、数学の話だけではなく、少し科学の話題にも触れられました。
その場で調べて導き出すといった考え方が最近の中学入試問題で出題されるようになっているという話を塾の先生方から耳にしますが、これは大学の理科の入試傾向にも一致します。最近の東大を始めとする理科(物理・化学・生物・地学)の出題に通じるところがありますね。ここ数年の理科の出題として、実験考察をさせて結果を予想、それを論理的に説明する、という問題(例えばある実験において、炭酸ナトリウムの果たす役割を40字以内で説明せよ、や、この実験を行ったときの結果がどうなるかなど)が増加傾向にあるようです。そのための方策として、一つにはやはり現象の背景を知る・理解する・体験するが必要だと思います。
☆そしてこの体験と数学がまたまたつながるようですが、それについては私がもう少し理解しないと書けません。次回戸塚先生から講義をしていただくチャンスをもらえたので、そのとき理解できたら報告したいと思っています・・・。
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