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不安を生みだす抑圧系[07]2008年大学入試 工学部復調?

☆日経(2008年5月12日)によると、今年の大学入試の国公立大学前期日程学部系統別志願状況において、工学部は昨対比3.8%増(河合塾調べ)だそうです。そして、法・政治(3.3%増)、経済・経営・商(2.1%増)と続くそうです。

☆医・歯・薬系では歯学不振が際立ち、私立大学では、食物・栄養、児童、社会福祉、歯など資格に直結する分野が振るわなかったようです。

☆隔年現象とか少子化の影響とかあるのでしょうが、21世紀型産業や社会を切り拓ける学部に人気が集まったと予想することもできるのではないでしょうか。

☆資格や技術は、サバイバル・スキルとして重要なのですが、安定した組織の存続が前提です。その組織の中で通用する資格や技術の獲得は、その中で有利に競争を展開できるわけです。

☆しかし、新しい組織がどんどん生まれるような21世紀の社会では、自分の技術を生かす起業をした方が、利益も生むしやりがいもあります。よく言うハイリスク・ハイリターンですが、この傾向は、日本社会でもこれからますます強まるでしょう。

☆今のところは、3%から4%ぐらいの増では、実感は持てませんが、企業の中でいじめの相談件数が増えたり、鬱になる会社員が増えているというような話は、従来型の組織の圧力にそろそろがまんができなくなっている兆しだと考えることもできます。

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