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世界を変える学校[17] 白梅学園清修の変化②

世界を変える学校[15] 白梅学園清修の変化①のつづきです。今清修は早くも継承と変化のバランスはいかにして可能かについて議論・検討が始まっています。

☆電子ボードという優れものの機能をいかに120%活用するかと言っても言いすぎではないでしょう。中1、中2とシラバスやカリキュラムが積み重ねられてきて、ふと振り返ると、どの教科もデジタル教材データベース(DB)が蓄積されています。

☆DBになっているので、教科内の先生方ばかりか、教科外の先生方も参照そして活用できます。しかしながらこれが両刃の剣なのです。

☆既にできあがっているのだから、もはや造る必要がないのですね。そのまま電子ボードで活用すればよいのです。ところが生徒一人ひとりによって理解の次元が違います。ですから、同じものを使うわけにはいかないのです。

☆では、既存のDBをアレンジして活用していけばよいのかというと、それはそれで大いに難しいわけです。生徒の考え方や感じ方を理解するだけではなく、最初に作った先生の考え方や感じ方を理解する作業が出てくるからです。わからないことや意図について質問し議論すれば良いのですが、今度は時間がありません。

☆え~イ、自分で最初から創ってしまえ!っと普通はなるのですね。しかし、そうすると膨大な時間と労力がかかります。何よりせっかくの先生同士の対話を自ら断絶することになります。

☆今までなぜこのようなことが生じなかったのでしょう。それは簡単ですね。生徒の人数がまだ少なかったのですから、同じ先生が教えていればよかったので、いつも教材はほとんど自分でつくたものだったからです。

☆さて、清修はどういう道を歩むのでしょうか。普通どの学校でもそれぞれの先生が独自プリントと称し、自分の授業は自分の作った教材プリントを活用して授業は遂行されます。それはそれでよいのですが、優秀な教師であればあるほど貪欲に他の先生方のノウハウを学び自分のノウハウを磨いていくものです。

☆しかし、そのつど他の先生の授業を見学できるわけではないのですから、どうしても学外の研修会に参加するか、手弁当の勉強会を開催するかぐらいしか切磋琢磨のチャンスはないのです。

☆ところが清修はDBとして共有していますから、ほかの先生方の教材やアレンジの仕方を学ぶことは意外とたやすい環境にあります。

☆おそらく教材研究は時間と量ではなく、質というのが清修の先生方の取り組みになるでしょう。清修の生徒1人ひとりがアハ体験ができ、自ら学ぶ意欲を燃やし、考える喜びに没頭し、自らの進路を開いて結果を出していくことになる授業や教材の一般モデル化を追求するでしょう。

☆そしてもう一方で生徒一人ひとりの理解の違いに補助線を引く教材をアレンジしていくことになるのではないでしょうか。何人かの先生からお話をお聞きしましたが、ベクトルはそっちに向かっているような気がしました。清修の偉業は、他校にない授業と教材、もちろんテストの共有DBができあがることですね。それが出来上がると戸塚先生がいつも語られている教科連動型カリキュラムが完成に向かうわけですね。

☆このDBづくりは、ICTによるわけではないのですが、論文集やレポート集という形にまとめる開成学園の生田清人先生と同じ発想のような気がします。

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