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学び野[36]言葉のフィクション性

小5授業で自殺方法を紹介「睡眠薬や練炭も」…福岡・篠栗(5月30日12時12分配信 読売新聞)によると、

福岡県篠栗(ささぐり)町の北勢門(きたせと)小(岩崎陽一校長、708人)で、5年の担任男性講師(37)が28日の授業中、児童に対し、自殺する方法を具体的に紹介していたことが分かった。・・・講師は「児童から『こわい話をしてくれないか』などと言われたのがきっかけだった。命は大切で、自殺をせずに力強く生きてほしいと伝えるつもりだったが、力不足で不適切な発言をしてしまった」と反省しているという。

☆言葉のフィクション性の了解が、教師と生徒との間で共有できなかったのだと思います。芥川龍之介や太宰治の人生を語る中で、自殺の問題はでてきます。この話にいきつくまで、時間がかかります。

☆そのうち、言葉のフィクション性に気づく生徒が多くなるはず。しかし、これとてもまだまだ危ないですね。ふだんの国語の授業で、言葉の構造差異を了解できる言葉観をきちんと理解できるプログラムが展開されていなければならいでしょう。

☆言葉の力とは、言葉の意味の記憶でもないし、その意味が使えればそれでよいというわけではないのですね。

☆言葉が放たれると、行動や気持ちや想像も喚起します。だから、言葉の力のマネジメント力を育成することが大事ですね。

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