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子どもの世界 親の思い[02]

子どもの世界 親の思い[01]のつづきです。先週の土曜日、月一回の「言葉の絵」コースを支援しました。毎週やっている「絵」のアートクラスは、ハートフルアート・メソッドで行われていますが、「言葉と絵」のコースは、マインドチェンジ・メソッドで行われます。

☆ハートフルアート・メソッドの方では、美術の専門教師が「熟練」「統合」「尊敬」「創造」をベースに絵や作品の表現の仕方を指導していきます。

☆マインドチェンジ・メソッドでは、マルチ知能を結びつけるプロセスと子ども自身が社会にどういう役割を果たしていくのかモニターしながら気づいていくことを目標にしています。マルチ知能をman for othersにどう高めていくか、そこでどう変化している自分を見つけられるのか、かなり改革的な学びです。

☆私の役割はマインドチェンジという「学習支援」を行うことです。専門的な絵画や工芸の「熟練」という部分では何もできませんから。私はこの支援を「学習支援学」として一般化したいなあと思っています。

☆というのもこういう改革的なことをやろうとすると、最初は1%ぐらいの人しか協力しようなどと思わないわけですね。明治の時に学制が実施されたとき、両親が学校に通わせようとは思わなかったほどです。今では信じられません。しかし、新しい学びをやろうとすると、それに興味と関心を示す親は、やはり少ないものです。

☆今でもインドのある寒村では、学校に行かせるより労働してほしいと思っている親の方が多いそうです。親の影響はなんだかんだといって大きいですね。

☆ところが、知人のアートクラスでは20人のうち、5人以上が月に1度の「言葉と絵」のコースに参加するのですが、それは25%も参加するわけで、このアートクラスに通っている保護者の意識は相当高いということになります。この意識は全体の1%とすると、500人のうちの5人と想定できるので、これは頼もしい保護者がいるということになります。「学習支援学」は一般化する価値があるかもしれません。

☆実際自分で企画を立てたり、編集の仕事をしたりする母親もいます。従来の学校の教授法とは違うメソッドの必要性をはじめから感じている保護者がいるということなのです。

☆子どもたちも、猫の話からキティちゃんの話になったり、うさぎやトラの話になったり、猫の生活の環境について語ったり、想像を広げることになんら抵抗感がないのです。

☆しかもキティ・キャラクターの絵も描くけれど、自分なりの猫のイメージを表現することもできるんですね。その違いがわかるわけです。違うけれど同じなんだという猫のアイデンティティについて楽しく話し合うことができるのですね。キャラとアイデンティティとしてのキャラクターの差異について小学校低学年であっても、了解するプロセスを体験することができます。

☆この体験の環境を設定しようとするかしないかは、子どもたちの未来のクオリティ・ライフを獲得できるかどうかにかかわってくる可能性があります。もちろん、それを証明するには大掛かりなプロジェクトが必要になり、今のところは信じているとしかいいようがないのですが・・・。

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