不安を生みだす抑圧系[08]2008年大学入試 私大定員充足率
☆「2007年度私立大学・短期大学等入学志願動向」(日本私立学校振興・共済事業団 私学経営相談センター編)によると、2007年度の入学定員充足率は108.98%で前年度の107.27%を上回りました。
☆しかしながら、定員の規模別に見ていくと、800人以上の規模の大きい大学がその率を上げているのが現状で、大学全入時代だからといって、少子化の影響を免れるわけにはいかないようです。
☆充足率が100%満たない私大は、39.5%で、前年度よりその割合は減ったものの、勝組と負組の格差は明確になっています。
☆量の競争は終わりを告げたということを意味していますが、質の競争に移行しきれないために、この少子化現象は、学力低下の懸念の声ばかりが聞こえてきます。
☆学力低下はここでは問題ではないでしょう。必要が研究や学びを生むのです。定員充足に満たない大学は、ジェフ・ホーキンスのような人材をイメージして、生徒獲得戦略を立案実施すればよいのではないでしょうか。起業しながら研究していける環境をセットするということです。
☆そうすれば、学費が払えない家庭の子弟も問題はありません。大量生産・大量消費を前提とする経済社会を支える学力や学歴なんかなくても、質の生産・質の消費を生みだす才能と技術があれば、学力はあとからついてきます。初めに学力ありきという社会は崩れているのですから。
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