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世界を変える学校[25]白梅学園清修の2ndステージ②

世界を変える学校[24]白梅学園清修の2ndステージ①のつづきです。柴田副校長の欧州視察紀行は、コルマールに入りました。ヨーロッパ・アルザス日本学研究所(CEEJA)の関係者の拠点です。CEEJA自体は、コルマールから車で15分くらいのキーンツハイムにあります。

Photo ☆最初の2枚の写真はそのCEEJAのある風景です。もともとは修道院だった敷地に、宿泊施設やオフィスを建てたので、周りはアルザスの自然に囲まれています。おそらくまわりの山々はブドウ畑が広がっているでしょう。ワイン街道が近くにありますから。

Photo_2 ☆このコルマールというのは、ヨーロッパの歴史のみならず、世界の戦争と平和を考える重要な場であり、私たちの自由の象徴―最近はお台場で見ることもできます―であるあのマンハッタンにもある自由の女神の生まれた地でもあります。

Photo_3 ☆柴田副校長が欧州視察紀行でも触れている宮崎駿さんが、「ハウルの動く城」をイメージするときに訪れた理由もわかりますね。また、木組みの家も、宮崎さんの作品の中の都市のイメージにピッタリ合ったようですね。

☆それにしてもキーンツハイム→コルマール→ストラスブール→ナンシーあたりのフィールドは、日本の文化や政治、経済にもたいへん縁のある場所です。白梅学園清修の1期生は、何を見つけてくるのでしょう。すでに柴田副校長は、現地で活躍する日本の企業に訪れています。この美しい自然の中で、CO2を出さないように、自然環境を壊さないように、どのようにヨーロッパの自然と社会と共生しているのでしょうか。柴田先生が紹介されている写真を見ながら、清修の生徒さんたちが、他校では得難いすてきな教育プログラムの環境にあるのに、改めて感じ入りました。

P.S.

☆かつてNTS教育研究所時代に、≪未来を創る学校セミナー≫を開催したときがあったが、その第三回目のときに、アンドレ・クラインさんをお招きしました。そのときすでに、クラインさんは、白梅学園清修の一期生募集の学校説明会に訪れているのです。清修の教育プログラム作りは、相当先見性があるわけですね。それにしても、柴田副校長が掲載している写真を見ると、クラインさんはお元気そうな様子です。クラインさんは、アルザス地方の総帥(日本でいう知事に相当)だった方で、日本の文化と企業の誘致に積極的に活躍したわけです。

☆引退後CEEJAの所長をしながら、日本の文化振興に尽力されています。ストラスブール大学とも連携して、学術的レベルでも日本文化を研究しています。人脈も当然膨大で、EU議会関係、日本の議員、京都大学コンソーシアム関係者とも信頼の絆を形成しています。東京では、私立中高一貫校関係者とネットワークを持っています。EUと日本の教育と文化を中心とするネットワークをつくることに生涯を捧げているのですね。

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