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世界を変える学校[33]共立女子の知⑦

☆ 「世界を変える学校[32]共立女子の知⑥」のつづきです。共立女子の生徒は、自分のアイデンティティと学校のアイデンティティと社会のアイデンティティをなんとか作り上げ、重ね合わせようとします。そういう素直な人間性が育つには、様々な環境が組み立てられているわけですが、本物の美術作品が学内に展示されているというのもその一つです。

☆草間彌生さんの作品をはじめ、日本人の作家による作品(複製品ではない本物の美術品)が、校舎内の壁面にならんでいます。つまり、共立女子の校舎がギャラリーと化しているわけです。レッジョ・エミリアの質の高い教育やアメリカのプレップスクールなどの特徴は、壁という空間を見事に演出するところにあります。

☆壁が生徒に語りかけ、感性や理性といった知性を拓きます。共立女子にも同じような環境が巧まれているのですね。

☆今月から10月31日まで、その作品を一般の人も無料で鑑賞できる「共立女子中学高等学校『収蔵美術品展』」が開催されています。芸術家の作品は、所有者の物であると同時に人類の財産でもあります。そういう開かれた精神こそ、共立女子の教育の真骨頂です。

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