世界を変える学校[37]共栄の教育の質さらに充実
☆昨日(2008年6月29日)、「2008学校フェア」が行われましたが、早稲田大学の会場で共栄学園の伊藤教頭に会えました。2001年に共栄学園は共学校になり、試行錯誤しながら、教育の質を高めてきました。もう8年になります。
☆伊藤教頭率いる5人の若手の先生方は、たいへん明朗活発で、かつ寛容な精神の持ち主のように感じました。
☆「共学校になって何か変わったところはありますか?」と質問したところ、「私たちは共学校になってから教鞭をとっていますから、女子校時代のことは、わかりません。しかし、共学になってから中学の入学者数が激増していますから、何かが変わったことは確かですね。」と明快に回答してくれました。普通だったら、わかりませんで終わるところですが、想像力豊かで、質問者が何を期待しているのか想定しながらコミュニケーションがとれる先生方がたくさんいるということです。
☆私立の共学校と公立の共学校とどう違うのですか?共栄の場合の特徴を教えてくれますか?というたいへん難しい質問に対しても、「共栄の男子生徒は、ルールを浸透させられるというのが、特徴でしょうか。男女が形式的に平等というだけでは、組織は組織として機能しないですからね。共栄の女子生徒はサポートされるのを好むし、サポートするのも上手ですが、男子の方は、自分で何とかしようという気概があります。」と即答。
☆一般に、共学校の存在意義については、男女が共にいることが自然だし男女参画共同としては当然なのだという、事実を肯定しているだけの理由が多く、本当はその回答は永遠の課題です。
☆しかし、共栄の若手の先生方は、自分なりに思考をめぐらして回答してくれます。伊藤教頭は、「うちの若手の先生方は、自分の言葉で語れるからね」と、なかなか優秀だろうと目でうったえかけてきました。その通りです。そのような自分の言葉で考えられる先生方がたくさんいるということは、そういう自由闊達な雰囲気をサポートするベテランの先生方がいるということでもあります。そしてその雰囲気が共栄学園の教育の質向上に大きな影響を与えているのですね。
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