学習支援学@考[01]
☆今の子どもたちの環境は、劣悪であるなどという議論はまったく無責任だ。そういう環境にしたとしたらその責任は私たちも含め、先人達の責任であろう。今の子どもたちは自分の利益と興味しか感じなくなったという議論も同様だ。
☆劣悪になったかどうかという判断よりも、環境や基本的な感じ方・考え方が変わったのである。にもかかわらず、学びの方法論が学校教育で変わらない。そこが問題なのである。子どもたちがズレているのではなく、学校教育がズレているのである。子どもたちの欲していることを察知して、そこをきっかけに学びを展開していく。そういうことができるから私立学校は選ばれ、不登校やいじめに悩む子どもたちはフリースクールや通信制高校を選択する。
☆しかし、90%の子どもたちは、「わかりやすい」学び戦略によって、そのズレに気付かないようにされている。学力低下という危機感扇動型抑圧に耐えることこそ「優勝劣敗」レースでサバイバルできることだという共同幻想の中につかっている。
☆私たちは共謀共同強育を行ってきた。自らを変えなくては・・・。このままだと、自分たちも含めてゆでガエルだ。そうならないために、
1)私立学校を見直そう。通信制高校や他の全日制学校ではない教育機関に対する認識を高めよう。
2)受験市場以外にも教育全般に貢献しようとしている心ある教育関連企業の動向に注目しよう。
3)教育関連雑誌や新聞で、受験教育以外の学びの情報を大量に流そう。もちろんウェブサイトやブログでも。
4)レベル1からレベル6に積み上げていく学習ソフトではなく、レベル6から始まって、レベル1から再び出発し直すサーキット型学習ソフトを創ろう。
5)あらゆる産業、分野で学びのリーダーを育成しよう。学びのリーダーは常にインターフェースで学びの機会をつかむ。
6)学びのリーダーは連続文脈と非連続文脈を組み立てられ、広げられられる学習理論の熟練研修を受講する。数学的概念がポイントになる。
7)学びのリーダーは、子どもたちのロールモデルになろう。現実の中に価値を見出し、組み立て、矛盾に対するネガティブファンタジーを撃破していくロールモデルを。
8)自分という世界が変われば社会という世界も自然という世界も変わる。社会という世界が変われば自分という世界も自然という世界も変わる。自然という世界が変われば自分という世界も社会という世界も変わる。変わることと決壊することの倫理的差異を探究しよう。
☆などと呼びかけ風に箇条書きにしたが、例によって、この順番には従わずに、思いつくまま書いていこうと思う。
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