09年中学入試に向けて[19]都市大等々力
☆来春、東横学園は東京都市大学等々力中学校・高等学校として生まれ変わります。この変化というか、ある意味学園革命は、突然始まったわけではありません。変化の特異点は、2004年に、矢島了子校長就任から始まります。東横学園の歴史の中で、初めて女性の校長であったというのが、劇的でした。
☆五島育英会の中の組織改革でもあったのでしょうか。共生とフラット化を目指せる対応力を示唆する出来事だったと感じたのを思い出します。ともあれ、そこから学力革命とキャリアデザインの革命が生まれ、一つひとつ実行されていきました。
☆論理エンジン、グローバルエンジン、キャリアデザインなど、すべてがプログラム化され、道具化され、教育の理念という潜在的なものが形式化され、見える化されていったのです。
☆そして、矢島校長就任5年目ともなると、学園のPRに校長が前面に出てくることはなく、現場の教師や生徒の顔が表に出てきています。これはコンセプトが実現し、その成果が生まれていることを示唆しています。
☆そして、さらに来春は、武蔵工大、東横学園女子短大、武蔵工大付属中学校・高等学校、東横学園幼稚園、東横学園小学校、東横学園中学校・高等学校、武蔵工大第二高等学校すべてが「都市大」グループとして連携するわけです。
☆学びの環境、学びのツールはかなり立派な物がそろったと思います。あとはこれらの物の背景にある見識、教養、国際的視野などが、現場の教師の中に染み渡れば、とても興味深い私立総合教育機関が完成するでしょう。
☆そのような意気込みが、一部の教師だけではなく学内に広く伝播しているという証明は、「都市大」グループが≪私学の系譜≫に属していることを明らかにしなければなりませんが、それは五島育英会のミッションでしょうね。
☆まずは、来春の入試問題の質の変化に期待したいと思います。入試問題の質が論理エンジンやグローバルイングリッシュにつながるように創意工夫された問題として出題されれば、矢島校長の気概とビジョンが、現場の教師に浸透していることが証明されるでしょう。特に算数と社会がポイントですね。入試問題にまで革命が浸透しているかどうか楽しみです。
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