« 09年中学入試に向けて[23]渋幕のカリキュラムの一貫性 | トップページ | 09年中学入試に向けて[25]攻玉社の入試変更の意図? »

09年中学入試に向けて[24]栄光学園の入試変更の意図?

☆2009年の栄光学園の入学試験に少しだけ変更点があります。同学園のホームページによると、

1) 算数の試験時間が10分長くなります。
2) 学科試験で教科の順序が変わります。
3) 配点は今までどおりです。

☆算数の試験時間が10分長くなり、60分間になるのですが、考えてみれば、開成、麻布、駒場東邦も算数の試験時間は60分間ですから、もっと前からそうであってもおかしくなかったわけですね。

☆10分長くなったから難易度があがるなんてことは、ないでしょう。むしろ、考えてほしい過程が時間が足りなくて、雑に扱われていて、才能を判断する時間としては余裕がなかったという反省があるのかもしれません。

☆じっくり考えるというのではなくて、公式をあてはめて機械的に解くのでは、シンプルな考えで考えて欲しいということではないでしょうか。シンプルに考えるには、最初の問題の把握のところで、どういう方向性で考えるか、いくつかの思考過程や方法について思いめぐらし、選択判断する時間が少し必要ですね。

☆この時間を少しとったのでしょう。開成、麻布、駒場東邦も解く時間の設定においては同じような妥当性を感じていることでしょう。

☆もちろんどんな解き方でも、正しい解答がでることが最優先ですから、あまり気にしなくてもよいのですが、解くときに情報を整理し、シンプルな情報を活用して解くと、すっきり解けるという問題を栄光はいつも出しているのは確かです。過去の問題をていねいに、いろいろな角度からとらえておくことは必要ですね。数学的思考力を受験の段階で養えます。これが栄光学園に入学してから差がつくところです。

☆栄光学園の算数の学びが、入学後の数学への入り口になるような取り組みになることを祈ります。そういうことを意図している塾の先生に出会えると幸せですね。

|

« 09年中学入試に向けて[23]渋幕のカリキュラムの一貫性 | トップページ | 09年中学入試に向けて[25]攻玉社の入試変更の意図? »

文化・芸術」カテゴリの記事