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09年中学入試に向けて[25]攻玉社の入試変更の意図?

☆来春の2月1日は日曜日。多くのプロテスタント校は、女子学院のように2月1日から2月2日に入試日をシフトします。安息日は礼拝で祈らねばならないからです。そのシフトに伴い、2月2日入試校が1日にシフトしたりします。したがって、来春の入試変更の多くは、入試日の変更であり、この動きを受験業界では、サンデーショックと呼んでいます。

☆そんな中で、前回ご紹介した栄光学園のように、試験そのものという本質的な変更をする学校があります。攻玉社もそのような学校の1つであり、日本の教育危機にあって、小手先の変化ではなく、内生的成長変化を果たし、その危機を乗り越えようとしている学校です。攻玉社のホームページを開くと、「百年一貫教育」という覚悟の表出・表現が目にとまりますね。

☆さて、同校の来春の入試変更点は、次の2点です。

1)特別選抜(2/6)の算数Ⅰの試験時間を40分から50分へ。

2)国際学級(1/10)の英語筆記の試験時間を40分から50分へ。

☆今まで以上に思考力を重視する試験問題になるということでしょう。同校のホームページによると、≪「夢・化学-21」委員会と日本化学会化学教育協議会が主催する「全国高校化学グランプリ2008」が8月23日・24日の両日、東京工業大学で行われ、本校の下川隆一君(高3)が見事、金賞を受賞し≫たということのようです。

☆理科が専門である菊池校長の面目躍如といったところでしょう。日頃の化学のレポートの添削の成果なのではないでしょうか。攻玉社は成熟期を迎えて久しいのですが、この時期の停滞リスクを回避する内生的成長の努力が日々なされています。それが入試変更点にも表れているということでしょう。

関連記事)→時代の動乱期にビジョンを示す攻玉社

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