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09年中学入試に向けて[41]芝浦工大の中学入試変更から見えるコト

☆来春の芝浦工大の入試に小さくて大きな変更があります。それは募集定員と試験科目の変更です。第1回(2/1)入試の定員を40名から50名に、第2回(2/2)を80名から70名に変更し、試験科目を第1回(2/1)2科目入試だったのを4科目入試にします。

☆これによって、同校のすべての入試が4科目入試になります。今まで2月1日だけは2科目入試だったのにそれを4科目にし、しかも定員も増やしたのですから、敬遠されるのではと思う方もいるかもしれません。

☆しかし、それは全くないでしょう。むしろ芝浦工大の未来への意志がはっきりと伝わり、2回目以降にチャレンジしていた4科目組が、2月1日も受験するという流れができると思います。

☆というのも同校は教科横断的な科学的な思考やテクノロジーを養うプログラムや同好会が充実しています。そして英語教育やコミュニケーション教育にも力を入れてきました。これからの理工系進学は、大学院まで見据えなくてはなりません。

☆研究レベルで英語を使えないとうまくいかないし、研究はチームでやりますから、コミュニケーション能力とリーダーシップが鍵になります。クオリティコミュニケーションの学習システムが充実しているのです。

☆そのようなプログラムの充実ということもあって、クオリティスコアが筑駒を超えるのです。偏差値というスコアでは筑駒がかなりうえですが、教育の質という点では負けていないのですね。

☆2月1日も4科目入試にすることによって、偏差値を上げる戦術に出ているわけだし、現状の大学進学実績は、芝浦工大に卒業生の40%弱、東大・早慶・上智・MARCHには30%弱はいっているのですが、この実績も上げようということでしょう。

☆学校選択指標として、

1)クオリティスコア

2)偏差値レンジ

3)大学合格実績

☆でチェックしていくと、芝浦工大の未来の教育的価値がアップすることが見えてきます。それを実現するための戦術の一つが、今回の入試変更ではないでしょうか。

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