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09年中学入試に向けて[44]玉川聖学院の丁寧な入試

玉川聖学院は、来春の中学入試の回数を3回から2回に変更します。もともと2回だったのを昨年3回にしただけで、サンデーショックを機に元に戻すということでしょうか。

☆同学院の教育はたいへん丁寧なプログラムが組まれています。教科学習においても、イベントにおいても、対話とチームプレイを重視していますね。そして水口中高等部長が長年取り組んできた総合学習や人間学は、調査・議論・編集・発表などが精緻に仕掛けられたプログラムで、日本全国の学校が見学に来るほどです。

☆この丁寧な教育は、そのまま入試においても実施されます。グループ面接を実施しているのが、その現れですね。合否そのものに影響はしませんが、受験生は、玉川聖学院の入試準備の段階で、話すこと、聞くこと、リーダーシップなどの心構えをおのずと意識するでしょう。つまり基礎学力の鍛錬と他者に対して自分が何ができるのかという品性を備える準備ができるのです。

☆中学受験のなかで、玉川聖学院のような学校を選択することで人間性を磨くことができるというのは、学歴社会日本の教育システムにおいて、なんとも逆説的な現象ですね。

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