« 私学の経済ポジショニング[29]私学選択は格差社会を拡大するか? | トップページ | 08年9月アクセス記事ランキング[1位から20位] »

09年中学入試に向けて[49]海城の内生的進化

☆「海城プレス」の更新頻度は実に高いのですが、それは海城の教育活動が活発だからですね。発信すべき内容が多様であるということなのです。おそらくこの発信力が、麻布、開成、海城、駒東、筑駒という東京男子5強という新しい学校選択グループ(Aグループ)を作るでしょう。

☆桐朋、武蔵、芝がもう一つの選択グループ(Bグループ)、巣鴨、城北、本郷、成城、武蔵工大(Cグループ)がもう一つのグループでしょうか。さて、どうしてこのように分類できるのかその基準は何か?

☆その基準を探る上でも、海城の教育の質を探ることは重要です。他のグループとの境界線がはっきりしてくるからです。そしてこの線がはっきりすれば、他の学校もどこにはいるのか了解できるようになり、選択決定の主観的正当性を持つことができるようになるはずです。

☆たとえば、まだ基準は明らかにしていませんが、聖学院はどのグループでしょう。ある一定の大学進学実績がでれば、Aグループですね。だからAの系譜です。思いつくまま、他の男子校についても考えてみましょう。サレジオ学院はどうでしょう。Cグループであることがすぐにわかるでしょう。栄光学園はもちろんAグループです。聖光学院はCグループの筆頭ですね。

☆世田谷学園は、Aの系譜です。逗子開成もAの系譜でしょう。早稲田中はBグループです。京北はBの系譜ですね。武蔵工大はCの系譜でしょうか。攻玉社は、かつてはCグループでしたが、ここ数年でAの系譜に属しています。高輪はかつてはBの系譜でしたが、今はCの系譜でしょうか。

☆さて基準を明らかにしなければなりませんが、まずは、内生的に進化している海城の教育活動にヒントがあるという指摘をしておきましょう。同学園のブログ「海城プレス」をじっくり読むことをおすすめします。それから、今年の春の海城の社会の入試問題(第一回)を解いてみてください。Aグループに属するには、このような問いかけができなければならないのです。

|

« 私学の経済ポジショニング[29]私学選択は格差社会を拡大するか? | トップページ | 08年9月アクセス記事ランキング[1位から20位] »

文化・芸術」カテゴリの記事