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09年中学入試に向けて[53]三輪田の生き方教育の条件揃う

☆来春の入試で、三輪田学園は、入試科目の変更をします。2回目を2科・4科選択入試から4科目入試にします。これで、1回めは2科・4科選択入試、2回目と3回目は4科目入試となります。

☆また新校舎も完成する予定で、学びをベースにできる生徒の獲得と生徒の6年間の成長を支える居場所としての空間の準備が整うわけです。

☆三輪田の教育の質はかなり高く、クオリティスクールの条件である次の12のクオリティ項目のどれをみても目配りがきいています。

(1) 自己実現プログラムの自覚的実行力

(2) 教師の創造的コミュニケーション能力

(3) 時代の変化への対応力

(4) 本格的論文編集指導力

(5) プログレッシブな授業構築力

(6) 総合学習と他の教育活動の有機的結合力

(7) 現地校で耐えられる英語教育力

(8) あらゆる教育活動でのIT活用力

(9) 他教科に刺激を与える芸術教育力

(10) キャリア・デザインとしての進路指導力

(11) 生徒の潜在能力を引き出す教育空間デザイン力

(12) 説明会の表現力(教育理念の具体的展開のプレゼン)

☆この中で特にクオリティスコアが高い項目は、「(6) 総合学習と他の教育活動の有機的結合力」と「(11) 生徒の潜在能力を引き出す教育空間デザイン力」、「(12) 説明会の表現力(教育理念の具体的展開のプレゼン)」です。

☆三輪田の総合学習は、読書と道徳、社会、ボランティアが巧みに結合されるプログラムになっていて、横断的な視点が身に付けられます。教育空間のデザイン力は、もとの校舎の時から存在しています。このデザイン力は新校舎でも発揮されていることでしょう。生徒や教職員、保護者の多様で多次元のコミュニケーションを支える空間作りは、まさに生き方指導の真骨頂です。

☆同学園のサイトでも前面にでて活躍している西校長ですが、やはり校長の教育を語る論理と倫理と情熱は、他校ではなかなか真似できないと思います。課題は西校長の言語能力を継承する教師の存在の有無ですね。陽明学とアダムスミスの融合を探る教養を継承する作業はそう簡単ではないでしょう。

☆麻布や慶応、開成、海城、女子学院などの≪私学の系譜≫を創設した建学者やその継承者の共通点は、儒学と欧米哲学の融合なんですね。有名な思想は渋沢栄一の「論語と算盤」ですね。経済道徳合一説が背景にあります。儒教思想とウェーバー思想が交差するような思想だと思いますが、この経済道徳合一説こそアダムスミスの思想と通じます。

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