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09年中学入試に向けて[59]神奈川学園 21世紀教育プラン第2ステージへ[02]

☆ 09年中学入試に向けて[57]神奈川学園 21世紀教育プラン第2ステージへ[01] のつづきです。湊谷校長の学校運営の手法は、R-PDCAであり、それは先生方や生徒にも浸透しています。授業や文化祭、フィールドワークなどあらゆる教育活動に貫徹していると思います。

☆政治や経済、社会の問題やそれとかかわる教育の問題など時代の流れをキャッチするアンテナが高いのは言うまでもなく、マーケティングの手法、ブランディングの手法を確立しているところがすごいですね。Rとはリサーチの頭文字なわけです。

☆だから、オーストラリア研修の事前の準備にたっぷり2年間かけるし、その間に授業の生徒による評価や特別プログラム終了時のアンケートなどのデータを収集・分析し、生徒の様子やニーズを知る努力を惜しみません。

☆説明会ではそのデータの一部が公表され、神奈川学園の全体の教育プログラムに、生徒一人ひとりのニーズをどのように集め反映するか報告がありました。

☆たとえば、オーストラリア研修終了後、生徒は視野が広がったとか自分の将来や夢を考えるようになったと自分の変化を振り返ることができるようになっているデータが公開されました。生徒のニーズは生徒の成長から発見されています。視野が広がったという自覚が生まれれば、新たな情報を提供するために重松清さんのようなジャーナリスティックな視点を持った作家に講演を依頼するというような動きになるわけです。

☆また、中学生のためのオリジナルの世界史のテキスト編集も大きなニーズの反映です。たんなる知識学習ではなく、文脈学習ができるテキストになっています。人間というのは知識の集合体なのではなく、歴史や世界、社会を背負った責任あるそれでいて新しいシステムを作り出せる目的と意味を持っている。それゆえ面白い存在なのだという実感を抱く知的刺激を与えるテキストですね。

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