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09年中学入試に向けて[60]神奈川学園 21世紀教育プラン第2ステージへ[03]

09年中学入試に向けて[59]神奈川学園 21世紀教育プラン第2ステージへ[02] のつづきです。湊谷校長の21世紀教育プランの実践・成果の報告の中に、まさに未来の学習理論が根付いたことを示す重要な内容がありました。しかもそれが入試問題にも反映し、「入試問題―教育プログラム―進路」という6年間一貫教育の一貫性と組織化、つまりシステム化がかなり進んだことを示唆していました。

☆もちろん、このシステム化は神奈川学園内の閉鎖的なシステムではありません。これまで語ってきたように、外部の見識者や外部のリソースを結びつける開放系システムです。このことはまた、神奈川学園は、神奈川エリアを超えて、新しい私立女子教育のシステムのモデルになる、あるいはスタンダードになる可能性があるということを意味します。

☆神奈川エリアの女子校で、フェリス、横浜雙葉、横浜共立はあまりに有名ですが、この3校は大学合格実績がかなりよいので、自らの教育を果たすのに、それがかえって壁になるというパラドクスを内包しています。

☆鎌倉女学院は、偏差値を逆手にとって、ブランド力を上げるために、いろいろな戦略をとりました。その中で鎌倉学なんてすごく興味深い試みです。しかし、これはどちらかという学習理論というより広報戦略が優先しているように受けとめられがちです。また、大学合格実績の急上昇は、偏差値を上昇のために大きな役割を果たしていますが、そのことが21世紀型教育を作る速度を遅くします。時代の先を見据えた戦略が、21世紀の教育の大変化にはかなわなかったということかもしれません。

☆聖園女学院と湘南白百合は、神奈川学園のように新しい学びの理論を実行しています。しかし、それはカトリック精神に基づいた理論だということです。古くて新しいという普遍性が優先しています。ハーバード大学のハワード・ガードナー教授の理論形成に影響を与えた北イタリアの中世近代都市レッジョ・エミリアの教育(カトリック精神がベース)と共通するものでしょう。

☆しかし、ここで重要なのはハワード・ガードナー教授はレッジョ・エミリアの普遍的な教育の精神をシステム化したということなのです。ですから、聖園女学院・湘南白百合と神奈川学園の違いは、レッジョ・エミリア・マインドとハワード・ガードナー教授の学習理論の違いに相当するのだと思います。

☆横浜雙葉もカトリック学校ですが、聖園女学院や湘南白百合とどう違うのでしょう。横雙は、修道院と学校法人の距離があると思います。ですから、時代の流れに侵食されやすい構造を持っています。それに比べ、聖園女学院や湘南白百合は外に開かれていますが、時代に侵食されるのではなく、時代を変える聖なるパワーを放ちます。修道会と学校法人の関係は一体です。もちろん法律上の差異はきちんとしていますよ。清泉はこの三者の中間ぐらいに位置するでしょうか。

☆いずれにしても神奈川学園は、ITの使い方も相当進んでいますし、世界で通じる英語教育も充実しています。そして、新校舎、IT、学習が知のアーキテクチャーで統合されているのが大きな特徴です。21世紀教育プランの第2ステージでは、アップルジャパンとでもコラボしてグローバルスタンダードの神奈川学園教育システムを一気呵成に世界に広めることも十分可能な土壌を形成しているのだと思います。

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