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09年中学入試に向けて[66]白梅学園清修 はじめての文化祭[01]

白梅学園清修は3年目にしてはじめての文化祭「清修フェスタ」を開催しました。新設してから3年目ですから、中1から中3まで、まだ200名の在校生しかいません。それで0から創り上げているのですから、もしかしたら寂しい文化祭になってはいやしないかと、おせっかいにも心配になり、立ち寄りました。

☆まったくの杞憂でした。大いに賑わっていました。柴田副校長によると、2日間で、参加予定者が1,000名を超えるということでした。中1、中2は今までの研究発表が中心。中3は模擬店や校舎内を使ったパフォーマンスをやって、フェスタを盛り上げていました。

☆それにしても、英国研修で気づいたことを発表する生徒たちの真剣な様子や数学者の業績を調べて発表するときのカッコヨサはすてきでした。また美術の創作作品や社会科の調べ学習のレポートなど、3年間でこんなに清修の知は蓄積され、発表という形でいかに活用されているのかがわかるまでになったのだなと感動しました。

☆しかし、わたしのような外もの以上に、言うまでもなく、清修の先生方の表情や視線が愛に満ちていたのにはいつもながら脱帽です。英国研修の発表の姿を見守っている英語の道元(みちもと)先生の優しくもひきっつっている笑顔に心打たれました。

☆数学者が発見した数式や方程式を説明する生徒をドア越しに見守っている数学科の戸塚先生。その緊張感が隣にいて伝わってくるのがまたよかったですね。

☆社会科の畔上先生は、全体に目配りして、生徒がすこしでも困っている様子に気づいたら、さっとしかしさりげなくサポートしていました。生徒の演ずる舞台の裏側で、やはり清修の先生方は、目配り・気配り・アイコンタクト・笑顔でかいがいしく働いていたのです。

☆そして一方で高添先生は、受験生の保護者と個人面談で丁寧なコミュニケーションをしていました。受験生は自分のロールモデルを目の前にしながら、自分もこんなふうに活躍したいと思ったことでしょう。

☆校舎の空間もまたよくできているんですね。吹き抜けの空間で、ミュージカル風の歌を中1が歌い、それを聞いている保護者も響きの中で一体になっていました。幸せという言葉がぴったりくる瞬間だったと思います。

☆そしてふと先生方の顔をのぞいてみたら、なんと3年前に、スモールサイズで女子校を開設する決意をした柴田副校長をはじめとする先生方の目には、さらなる覚悟の光が輝いているではないですか。

☆中3の実行委員代表は、このはじめてのフェスタのテーマについて語っています。「UNKNOWN」なのだと。何もわからない状況、未知の状況の中で創り上げていく行為だからだというのです。すごいですね。教師も生徒も未規定の事態、まだ歩いたことのない道を逃げずに突き進むスキルと思考力と創造力を駆使するという決意表明をしたということでしょう。

☆そしてまた、それが可能なのだという自信と勇気を今回のフェスタで確かめることができたのではないでしょうか。だからこそ新たな覚悟というか腹が決まったのではないでしょうか。

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