09年中学入試に向けて[70]聖学院 飛躍の瞬間迎える[02]
☆「09年中学入試に向けて[69]聖学院 飛躍の瞬間迎える[01] 」のつづきです。前回聖学院のように帰国生受け入れ態勢/体制を十分に構築しているところは希少価値があるのだと話しました。
☆ということは、英語教育を充実していても、帰国生受け入れの教育システムをつくっていない学校があるとしたら、その学校は国際教育やグローバルな教育の視野が十分に広いとは言えない可能性があるということになります。
☆受験英語勉強と国際社会で通用する言語教育の違いは意外と気づかないことかもしれません。そういう意味では帰国生でない受験生も帰国生入試の有無やその受け入れ態勢/体制には目配りしておくことはポイントですね。
☆NTS教育研究所が毎年、首都圏私立中高一貫校の帰国生入試の生徒募集の数字を公開しています(データは日能研グルーバルサービスのもののようです)。男子校を見てみましょう。
☆意外や意外、帰国生入試をきちんと構えている男子校は少ないことがおわかりでしょう。もし聖学院だけをみたら10人ですから、少ないのではと感じるかもしれませんが、そもそもこの入試体制に挑んでいる男子校が少ないのですね。男子と言えば、医学部、東大、理系なんてキーワードが浮かぶので、英語教育は受験勉強でいいやなんて鎖国時代でも考えなかったような愚かしい発想を持っている人もたくさんいるのが世間というものですが、そうでないことは、毎日テレビを見ていればおわかりでしょう。
☆しかも聖学院の場合、2006年から英語選抜を実施していて、毎年英語選抜の入学者が増えています。つまり、聖学院に入学する前に英語に接していた生徒の数が帰国生と国内生合わせると少人数の一クラス分はいるということになります。
☆このことが他の生徒によい影響を与えることは、頌栄女子や攻玉社、渋谷教育渋谷で証明されています。大学進学実績が急上昇した今春にすでにその兆しがあるように、聖学院の教育の質の蓄積が、飛躍のエネルギーになっていると考えるのは妥当だと思います。
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