09年中学入試に向けて[100] 東横学園 校長矢島革命完成へ向かう[01]
☆以前「09年中学入試に向けて[19]都市大等々力」で、
来春、東横学園は東京都市大学等々力中学校・高等学校として生まれ変わります。この変化というか、ある意味学園革命は、突然始まったわけではありません。変化の特異点は、2004年に、矢島了子校長就任から始まります。東横学園の歴史の中で、初めて女性の校長であったというのが、劇的でした。
☆と述べました。今矢島了子校長の学園革命は、校長就任以来5年目にはいり、その成果が目に見える形になってきています。入学者が増えて、中1は3クラスになりました。生徒たちの学習意欲もアップし、外部模擬試験での成績も向上しています。何より生徒たちの人間力がついてきたことに、矢島校長の目は微笑んでいます。
☆矢島校長のお話を聞いていて、5年前、4年前と大きく違うなと思ったことは、やはりはじめのころは、何を改革するのか、どこへ生徒を導くのかという方法論と理念の話が中心でしたが、今は生徒がどんなにがんばっているか、どんなに真剣に取り組んでいるのかについての話がほとんどです。
☆校長が一人ひとりの生徒の様子を把握していて、それぞれの生徒の才能を見出し、それを伸ばすためには何が必要なのか、先生方と語り合う姿は、まさに理想的な学校ではないでしょうか。
☆二瓶克文副教頭は、「生徒も教師も、この5年間で本当に変わりました。授業に取り組む姿勢が教師も生徒も真剣になったといろいろな方に言われるようになったし、私もそう思います。教師は個人的なスキルアップにとどまらず教育とは何かを互いに考えながら取り組むようになりましたね。矢島校長自ら生徒の中にはいり、そこで理念を語るわけですからね。大きな影響を受けています。生徒の方も、『母校』という言葉を大事にし、母校に誇りを持つようになりました。卒業生は、本当によく遊びに来てくれますよ。」と。
☆矢島校長が就任するまでも、生徒たちは、明るくのびのびして、さわやかだったのですが、自由と責任のバランスがともすれば崩れる時もあったかもしれません。しかし、今はそのバランスが非常にうまくいっています。
☆このバランスができると、学びの姿勢、尊重する精神が生まれるはずですから、学校の雰囲気はガラッと変わります。この良き雰囲気をベースに、様々な大胆な教育プログラムを5年間着実に実行してきたのですから、成果が出てくるのは必然です。
☆しかし、それは言うは易く行うは難しです。矢島校長の強い意志と精神と生徒を思う誰よりも大きな愛がなければできないことです。そしてその矢島校長の教師人生は私学人そのものです。私学人矢島校長の学園革命の取り組みについて、しばらく考えていきたいと思います。
| 固定リンク
「文化・芸術」カテゴリの記事
- 村田沙耶香さんのNHKインタビュー 母校二松學舍柏で(2017.02.11)
- 「斉藤桂太」麻布のもう一つの知(2015.11.28)
- 2012年Nコン 豊島岡女子 中高両方の部で金賞 関東甲信越ブロックで(2012.10.01)
- 「柴崎俊子祝賀会」 in 中村新館Lady もう一つの私学の系譜(2012.07.24)
- 勇気 「子どものための少年詩集2011」から(2011.11.24)
最近のコメント